Google Cloud Next '24 Las Vegasとは
Google Cloud Next '24は、2024年4月9日から4月11日の3日間、アメリカ・ラスベガスのMandalay Bayにおいて開催されるGoogleのクラウドサービスに関する世界最大級のイベントです。開発者、エンジニア、IT専門家、業界リーダーが集結し、3日間にわたり技術の最前線を駆け巡ります。特に今年のイベントは、AI/ML(人工知能・機械学習)にフォーカスが当てられ、セッションの約4割がAI/ML関連となり、その最新情報が発表されることが強く期待されています。
私たち日本情報通信株式会社も、Google Cloudに精通した専門家として、技術イノベーションの最新動向を取り入れ、顧客に対するソリューション提供に活かしていくことを目指して参加しています。
このような貴重な機会ですので、現地からいち早くブログで最新情報や熱量を発信してまいります。
本記事で紹介するセッション概要
AIの新しい進化形、「生成 AI」は、マーケティングの仕方を変える可能性があります。この技術は、顧客の行動についての情報を提供し、クリエイティブな仕事の工程を早め、メディアの効果を最大にするのに貢献します。それにより、マーケティング担当者は新規顧客へのアプローチ、時間と費用の節約、広告キャンペーンの効果向上を実現できます。どうすればその機会を最大限に活かし、今日のビジネス成果を上げつつ、明日への成功へ向けて組織を確実に準備できるかについて、Google Cloudからのアドバイスをお伝えします。
このセッションで期待できること
生成AIがマーケティング分野にどのような貢献ができるか説明されています。また、生成AIを活用したマーケティングツールのサンプルコードが紹介されます。
セッション内容
昨今のマーケティングは、顧客の期待値の上昇とコスト削減が求められており、より複雑な状況に直面しているというビジネス上の課題があります。
そんな中、生成AIは以下の三つの点でマーケティングの支援をします。
- インサイトの取得
- コンテンツの生成
- メディア活用による利益の最適化
上記3つの点について、具体的なユースケースの紹介がありました。
1点目の「インサイトの取得」ですが、データからどのようなインサイトが得られるかをプロンプトで質問すると、AIがトレンド分析や顧客分析をして、複数のインサイトが回答として出力されます。
これにより、マーケティング担当者が分析をする時間を大幅に短縮することができ、思いもつかないようなインサイトが得られる可能性があります。
2点目の「コンテンツの生成」ですが、得られたインサイトから、商品をどのように紹介すれば、より販売促進につながるのか考え、文章とイメージ画像を出力してくれます。
これにより、マーケティング担当者は販売促進をするためのコストを削減できる可能性があります。
最後の「メディア活用による利益の最適化」ですが、これまで生成AIの支援により検討した販売促進施策を打ち出した場合のインパクトを、メディア(Instagram, Youtube等)毎にシミュレートしてくれます。
これにより、どのメディアに対して施策を打ち出すと費用対効果がより得られるか、判断するための情報を得ることができます。
ここまで説明した①~③の機能を実現するためのアーキテクチャが説明されました。
本セッションで紹介されたマーケティングツールのサンプルコードはGithubで公開されているので、興味のある方は是非デプロイして使ってみてください。
会場の様子
生成AIをどのようにマーケティングツールに活用できるか興味のある人が多いようで、会場の席は埋まっておりました。予約せずに当日飛び入り参加する人も多かった印象です。
生成AIにより、インサイトの取得・コンテンツの生成・メディア活用による利益の最適化の各機能で回答結果が出力された際、会場からは拍手が沸き起こっており、会場は盛り上がっておりました。
まとめ・感想
生成AIをマーケティング分野で活用することで、マーケティング担当者の全く新しい施策の可能性が得られ、負担の軽減も可能です。
参考
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