はじめに
はじめまして!
10月にCI部に本配属されました、新入社員の島岡です。
本記事はNI+C TeamGCP Advent Calendar 2023の12日目の記事となります。
私は先日(2023年11月)、Professional Google Workspace Administratorの認定資格を受験し、無事に資格を取得することができました。
今回は、新入社員の私がGoogle Workspace Administratorの概要や、資格合格に至るまでの学習方法、当日の試験を受けてみた感想についてお伝えしたいと思います。
これからGoogle Workspace Administratorの認定試験を受けようとしている方や、自分のスキルを証明したいと思っている方に向けて、この記事が少しでも助けになれば幸いです。
Professional Google Workspace Administrator とは
試験の概要
Professional Google Workspace Administratorは、Google Workspace の管理者として必要なスキルと知識を有していることを認定する Google Cloud の認定資格です。
Google Workspace は、Gmail、カレンダー、ドキュメント、スプレッドシート、スライド、フォームなど、多様なビジネス向けアプリケーションを提供するクラウドベースのグループウェアです。
Professional Google Workspace Administrator の試験に合格すると、次のことができるようになります。
- Google Workspace のすべてのサービスを理解し、管理する
- Google Workspace のセキュリティとコンプライアンスを確保する
- Google Workspace をビジネスのニーズに合わせてカスタマイズする
試験内容
試験は、50問(複数選択有)で構成され、試験時間は2時間です。
出題範囲は幅広く、ユーザーやグループの管理から始まり、各Googleサービスの設定と管理、モバイルやエンドポイントの管理、セキュリティ設定、監査ログ、レポートの管理、データの保護、コンプライアンスに至るまで多岐にわたります。
基本的には、特定の状況や問題を解決するための必要なステップが問われるシナリオベースの問題が多く、合格するためには、Google Workspaceの全体的な知識と具体的な設定・管理能力が求められます。
合格までの学習方法
前提として、Google Workspaceは普段業務でユーザーとして使っていましたが、管理者側の知識はなく、コンソールにも触れたことはありませんでした。
Google Workspace Administratorの受験対策として、以下を実施しました。
学習期間としては約1ヶ月半です。
- Google公式受験ガイドの確認
- Google Cloud 学習プラットフォーム「Skills Boost」の受講
- Google公式の模擬試験の受験
- Udemyの試験対策講座の受講
①Google公式受験ガイドの確認
試験対策の最初のステップとなる、Google公式受験ガイドを読み、試験の全体像の把握や重要なポイント、よく出題される問題等を確認しました。
ここに載っている範囲が全てとなるため、ガイドをしっかりと理解し、どのトピックに重点を置くべきかを決定します。
②Google Cloud学習プラットフォーム「Skills Boost」の受講
「Skills Boost」はGoogle Cloudの実践的な学習を行うためのオンライン学習プラットフォームです。
ここでは、Google Workspaceの管理の様々な項目について、デモ環境内の管理コンソールを実際に操作しながら学習することが可能です。シナリオベース問題対策に効果的です。
また、エンドユーザーの視点やGoogle Workspaceの基本機能を理解するため、先述した管理者側の「Skills Boost」だけでなく、エンドユーザー側の操作を学ぶ「Skills Boost」も受講しました。
実際の試験ではこのトレーニングでカバーされていない問題が出題される可能性は十分にあるため、注意が必要です。
③Google公式の模擬試験の受験
Google公式の模擬試験があります。
この模擬試験は、実際の試験と同じ形式、同じ難易度の問題を使用しているため、本番に近い経験を得ることができます。
ひとまず模擬試験を受けてみて、自身の弱点や知識が乏しい部分を把握し、対策するのが良いと思います。
④Udemyの試験対策講座の受講
Udemyに試験対策の講座(動画と模擬試験2回分、しかし有料)が用意されています。
私はこの講座を活用した学習が一番効果的だったと感じています。(ここに一番時間を費やしました)
私は全ての動画を一度だけ視聴し、後は講座に添付されている資料のインプットと模擬試験を繰り返し受験しました。
模擬試験には解説が付いていますが、それでも理解できない部分についてはGoogle Workspace管理者ヘルプを読み、具体的な設定手順、ユースケースについて確認しました。
何度も模擬試験を解き、知識が追い付いていない部分をインプットすることで、知識を定着させ、効率的に学習を進めることができました。
試験を受けてみて
初見の問題が多く、想定していたよりも難しかったという印象でした。
また、長文の問題が多く、問題の内容を理解するのに少し時間がかかりました。
ですが、Udemyの模擬試験の内容に似た問題が多く出題されていたため、Udemyの模擬試験を確実に解けるまで内容を理解しておいた方が良いと思います。
特に次のキーワード、項目については確認しておいた方が良さそうです。
- Google Cloud Directory Sync(GCDS)、LDAP
- 組織部門と Google グループを使用した Google Workspace ツールへの権限の割り当て、構成
- 管理者ロールの設定
- 許可リスト、承認済み送信者
- SPF、DMARC、DKIMによるメール保護
- コンテキストアウェア アクセス ポリシー
- Endpoint Verification のセキュリティの有効化
- SSO、サードパーティアプリ
- Google Vault
恐らく当日の試験時間に余裕はあると思うため、焦らず落ち着いて試験に臨むことが大切です。
まとめ
今回は、Google Cloud認定資格の一つであるProfessional Google Workspace Administratorの概要、合格までの学習方法、試験を受けた際の感想をまとめました。
Google Workspace管理者の知識を初めて学ぶ方々にとっては、初めは難しいと感じるかもしれません(私自身もそうでした)。ですが、学習を重ねれば確実に合格できる試験だと思います。
最後になりますが、この記事が皆さまの学習に少しでも役立つことがあれば幸いです。
Professional Google Workspace Administratorを受験する方の合格を心より応援しています。
ありがとうございました!
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