Migrate to Virtual MachinesによるVM移行 [移行編]

 2024.03.31 Kazumasa Sasazawa

 

はじめに

こんにちは、日本情報通信の笹澤です。
昨年末にMigrate to Virtual MachinesによるVM移行 [準備編]で環境準備を説明しました。
今回は続編として移行操作を纏めていきたいと思います。
作業の大まかな流れは以下の通りです。
  • 移行元の情報整理
  • Migrate to Virtual Machinesによる移行
  • GCEデプロイ後の確認

移行元の情報整理

通常は移行計画で行うことですが、あらためて移行元となるVM情報を整理します。
VMwareの機能「リストのエクスポート」などを活用しVM情報を洗い出します。割り当てられているCPU数やメモリサイズなどリソース情報、OS情報を整理します。
あわせて移行後にどうあるべきか(過剰にならないスペックを考慮、リージョンは何処、費用はいくらくらいか)を整理し計画を策定します。

Migrate to Virtual Machinesによる移行

1.Google Cloud管理コンソールから Migrate to Virtual Machinesを開きます。
 [ダッシュボード]より作業全般の確認ができます。


2.[ソース]より移行元となるVMを選択します。


3.[VMの移行]より移行先となるVMの構成情報を定義します。

4.「ターゲットの詳細を編集」から移行先となるGCEの構成情報を定義します。

※デプロイするためのサービスアカウントにロールを付与して詳細設定に定義します。

5.[VMの移行]より「移行」ー「レプリケーションを開始」を押下します。

6.「レプリケーション履歴」より結果を確認します。


7.「カットオーバーとテストクローン」よりGCEをデプロイします。
テストクローンを選択してデプロイを開始します。
※カットオーバーとは移行元の VMがシャットダウンされ最終レプリケーションを実行し移行が行われる機能です。

移行が完了したら対象のソースアセット名(今回はcentos7)を押下します。
「テストクローン/カットオーバーの履歴」よりデプロイ結果を確認します。

GCEデプロイ後の確認

Google Cloud管理コンソールから 移行されたCompute Engineを確認します。
OSにはSSHで接続します。IPアドレスはDHCPになっているため必要に応じて変更します。
必要に応じて構成情報やミドルウェアなどを確認し適宜環境に合わせて変更ください。
移行されたVMからはvmware-toolsはアンインストールされ、google-cloud-sdkが導入されています。
以上で移行作業は終了です。


Migrate to Virtual MachinesによるVM移行 [準備編]から[移行編]までツールの使い方を一通り見てきました。
このM2VMは分かりやすく扱いやすいツールなので、移行時には活用してみてください。
また移行したいけど環境構築や検証に手間と時間が取れないという方がおりましたら弊社へご相談下さい。

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