はじめに
デジタルトランスフォーメーション(DX)が企業の競争力を左右する時代において、その根幹をなすITインフラの選択は、もはや情報システム部門だけの課題ではなく、経営そのものに関わる重要な意思決定となっています。
「レガシーシステムを刷新したいが、オンプレミスとクラウドのどちらが最適なのか判断がつかない」
「クラウドが主流なのは分かるが、自社のセキュリティ要件や既存システムと本当にフィットするのか?」
「DXを加速させるには、具体的にどのようなインフラ戦略を描けば良いのだろうか?」
このような課題は、DX推進を担う多くの決裁者様が直面する共通の悩みではないでしょうか。
現代のビジネスにおいてITインフラは、単なる「コスト」や「守り」の存在ではありません。市場投入までの時間(Time to Market)の短縮、データ駆動型経営へのシフト、事業継続性(BCP)の高度化など、企業の成長戦略そのものに直結しています。
本記事では、長年オンプレミス環境の構築・運用(SI)と、Google Cloud をはじめとするクラウド導入支援の両方を手掛けてきたNI+C (XIMIX) だからこそ提供できる「中立的な視点」に立ち、オンプレミスとクラウドの実像を徹底的に比較・分析します。
単なる機能比較に留まらず、貴社のDXを加速させるための最適なITインフラ選択基準を、具体的な知見と共にご提案します。
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オンプレミスとクラウド:定義と本質的な違い
まず、両者の本質的な特徴と、ビジネスにおける戦略的価値を整理します。
①オンプレミス:“所有”による絶対的な統制力
オンプレミスとは、サーバーやソフトウェアなどのIT資産を、自社管理下の施設(データセンター等)に物理的に設置・運用する形態です。
その最大の価値は「完全なコントロール性(統制力)」にあります。閉域網での運用、独自のセキュリティポリシーの厳格な適用、既存システムとの緻密な連携など、自社の要件に合わせて細部まで作り込める自由度の高さが特徴です。
特に、製造業の生産管理システムや金融機関の勘定系システムなど、社会インフラとして極めて高い安定性とセキュリティが求められる領域、あるいは超低遅延が必須となるシステムにおいて、依然として重要な選択肢です。
②クラウド:“利用”による圧倒的な俊敏性と柔軟性
クラウドとは、IT資産を自社で”所有”せず、インターネット経由でサービスとして”利用”する形態です。
本記事では主にインフラ基盤であるIaaS(Infrastructure as a Service)やPaaS(Platform as a Service)を念頭に解説します。
クラウドの戦略的価値は「ビジネスの俊敏性と柔軟性」に集約されます。ハードウェア調達のリードタイムなしに、数クリックでサーバーを構築し、需要に応じてリソースを瞬時に拡大・縮小できます。
これにより、初期投資を抑えたスモールスタートや、AI・機械学習といった最新技術の迅速な活用が可能となり、DX推進の強力なエンジンとなります。
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オンプレミス vs クラウド 7つの重要観点
決裁者様が特に重視するであろう7つのビジネス視点で、オンプレミスとクラウドを中立的に比較・分析します。
| 比較観点 | オンプレミス | クラウド (主にIaaS/PaaS) | ワンポイント解説(NI+Cの視点) |
| ① コスト | 初期投資(CAPEX)が大。ランニングコスト(OPEX)は比較的固定。 | 初期投資(CAPEX)が小。ランニングコスト(OPEX)は変動。 | TCOでの比較が必須。クラウドは「FinOps」による継続的な最適化がコスト削減の鍵。 |
| ② 俊敏性・拡張性 | 低い。物理的な調達・設定に時間とコストを要する。 | 高い。必要に応じて迅速にリソースを増減可能(スケーラビリティ)。 | 市場変化への即応性が求められるビジネス(例: Webサービス、データ分析)ではクラウドが圧倒的に有利。 |
| ③ セキュリティ | 物理的な統制が容易。自社ポリシーを厳格に適用可能。 | 高度な対策をサービスとして利用。責任共有モデルの理解が必須。 | クラウド事業者の投資レベルは高いが、利用側の設定ミスが最大のリスク。適切な知見が必要。 |
| ④ 運用管理 | 全て自社で実施。ハードウェア保守含む。専門知識を持つ人員が必須。 | インフラ部分は事業者が管理。コア業務へのリソース集中が可能。 | 情シス部門の負荷を軽減し、戦略的業務へシフトさせる効果(=DX推進力)が大きい。 |
| ⑤ 可用性・BCP | 自社での冗長化設計・構築が必須。DRサイト構築は高コスト。 | 高度な冗長化(マルチAZ等)が標準機能として提供。DR構築も容易。 | クラウドはBCP対策のレベルを上げつつ、コストを抑えられる可能性が高い。 |
| ⑥ 法規制・コンプラ | データ保管場所を物理的に管理可能。業界規制に対応しやすい。 | データ保管場所を指定可能だが、国外転送等の規約確認が必須。 | 金融・医療など厳しい規制がある場合、オンプレミスが選好されるケースも未だ存在する。 |
| ⑦ イノベーション | 自社での技術検証が必要。最新技術の導入に時間とコストを要する。 | 最新技術(AI/ML等)をサービスとして即時活用可能。 | 新たなビジネス価値創出のスピードを加速させる「イノベーション基盤」としてクラウドは強力。 |
① コスト (TCOとFinOps)
初期費用(CAPEX)はクラウドが圧倒的に有利ですが、ランニングコスト(OPEX)は単純比較できません。オンプレミスは減価償却資産であり、一度構築すればコストが安定する一方、クラウドは従量課金制のため、利用状況の監視と最適化を怠ると想定外のコストが発生する可能性があります。
ここで重要になるのがTCO(Total Cost of Ownership:総所有コスト)の考え方です。ハードウェアやライセンス費用だけでなく、人件費、電気代、設置スペース費用、そして見落としがちな「機会損失」(インフラ調達の遅れによるビジネスチャンスの逸失など)まで含めて比較する必要があります。
NI+Cの視点:
近年では、クラウドの財務的価値を最大化する「FinOps」という考え方が不可欠です。これは、技術・財務・ビジネスの各チームが連携し、データに基づいてクラウド支出を管理・最適化する文化や実践を指します。
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② 俊敏性・拡張性 (ビジネススピード)
市場ニーズの多様化と短命化が進む現代では、ビジネスの俊敏性(アジリティ)が競争力の源泉です。
オンプレミスでは、リソース増強に数週間〜数ヶ月を要することも珍しくありません。一方、クラウドであれば、急なアクセス増やデータ量の増大にも、オートスケーリング機能で自動的に対応可能です。この差は、キャンペーンの実施や新規サービスのテストマーケティングなど、スピードが求められる場面で決定的な違いとなります。
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③ セキュリティ (責任共有モデル)
「クラウドは外部にデータを預けるから不安」という声はいまだに聞かれます。しかし、Gartner社の予測(2025年までにクラウドネイティブなプラットフォーム上で発生するインシデントの99%以上が顧客側の構成ミスに起因)にもある通り、主要クラウド事業者(Google Cloud, AWS, Azureなど)が提供するインフラ自体のセキュリティレベルは、一般的な企業が単独で実現するよりも遥かに高い水準にあります。
重要なのは「責任共有モデル」を正しく理解することです。クラウド事業者が担保するセキュリティ(インフラの物理的な安全性など)と、利用者側が責任を持つセキュリティ(アクセス管理、データ暗号化、OSやアプリの脆弱性対策など)の境界線を明確にし、適切な対策を講じることが不可欠です。
XIMIXの視点:
クラウドセキュリティの要諦は「適切な設定と運用」に尽きます。正しく設定・運用すれば、オンプレミス以上の高いセキュリティレベルを実現できますが、知見がないまま進めると重大なリスクを招きます。
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④ 運用管理 (情シス部門の役割変革)
オンプレミス環境では、ハードウェアの保守・交換、OSやミドルウェアのパッチ適用、障害対応など、多岐にわたる運用管理業務が発生します。これらは事業に不可欠ですが、直接的な利益(付加価値)を生み出すわけではありません。
クラウド、特にGoogle Cloudのようなマネージドサービスを積極的に活用することで、こうしたインフラレイヤーの運用管理業務から情報システム部門を解放できます。創出されたリソースを、データ分析基盤の構築や業務プロセスの改善といった、より付加価値の高い戦略的な業務に振り向けることが可能になります。
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⑤ 可用性・BCP (事業継続性)
事業継続性の観点では、クラウドに大きな優位性があります。
オンプレミスで高い可用性を実現するには、機器の二重化やDR(ディザスタリカバリ)サイトの構築が必要となり、莫大なコストがかかります。一方、クラウド事業者は、複数の地域(リージョン)や独立した拠点(アベイラビリティゾーン)を前提としたインフラを提供しており、これらを活用することで、比較的低コストで高度な冗長構成を組むことが可能です。
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⑥ 法規制・コンプライアンス (データ主権)
この観点は、オンプレミスが有利になる場合があるため注意が必要です。
オンプレミスはデータが物理的にどこにあるかを明確に管理できます。一方、クラウドはデータ保管場所(リージョン)を指定できるものの、利用規約や各国の法規制(GDPRや他国の情報開示法など)により、意図せずデータが国外の規制対象となる可能性をゼロにはできません。
XIMIXの視点:
金融、医療、公共分野など、特に厳しいデータ保管規制(データ主権)が求められる業界では、クラウド利用の可否や範囲について、法務部門と連携した詳細なアセスメントが必須です。これが、あえてオンプレミスを選択する、あるいはハイブリッド構成を採用する大きな理由の一つとなります。
⑦ イノベーションと技術活用
DX推進において、AI、機械学習、ビッグデータ分析などの最新技術の活用は不可欠です。
オンプレミスでこれらの環境を構築するには、高価なハードウェア(GPUなど)の調達と、高度な専門知識を持つ人材による環境構築が必要です。クラウドであれば、Google Cloudの「BigQuery」や「Vertex AI」のように、最新の技術がサービスとして提供されており、必要な時に必要なだけ「利用」できます。この差が、イノベーションのスピードに直結します。
クラウド導入の「落とし穴」と現実的な懸念
クラウドは万能ではありません。中立的な視点から、決裁者様が直面しがちな現実的な懸念と「落とし穴」について解説します。
懸念点1:ベンダーロックインのリスク
特定のクラウドサービスに深く依存することで、将来的に他のサービスへの乗り換えが困難になる「ベンダーロックイン」は、多くの企業が懸念する点です。特に、その事業者独自のPaaS(例: 特定のデータベースサービス)を活用すればするほど、ロックインのリスクは高まります。
XIMIXの視点:
これを回避・軽減するため、コンテナ技術(Google Kubernetes Engineなど)の活用や、マルチクラウド戦略(適材適所で複数のクラウドを使い分ける)の策定をご支援しています。
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懸念点2:既存システムとの連携(サイロ化)
オンプレミスに残る基幹システムと、新たに導入したクラウドサービスがうまく連携できず、データやシステムが分断(サイロ化)してしまうケースです。特に、長年運用されてきたレガシーシステムとの連携は、クラウド移行プロジェクトにおける大きな障壁となり得ます。
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懸念点3:スキルセットと人材育成
クラウドを「正しく」運用管理・最適化(特にセキュリティやFinOps)するためには、オンプレミスとは異なる専門スキルが必要です。社内に対応できる人材が不足している場合、導入したものの使いこなせない、あるいはセキュリティリスクを抱えたまま運用してしまうといった事態に陥りかねません。
結局、自社に最適なインフラは?判断基準と選定のポイント
「結局、自社にはどちらが合うのか?」この問いに答えるためには、以下のポイントを自社の状況に当てはめて総合的に評価することが重要です。
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事業戦略:
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迅速な市場展開やグローバル展開、スモールスタートでの新規事業を重視するか?(→ クラウド向き)
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既存事業の超安定稼働と厳格な統制を最優先するか?(→ オンプレミス向き)
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システム要件:
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超低遅延(例: 工場の制御系)が必須か? 業界特有の厳格なデータ保管規制があるか?(→ オンプレミス向き)
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アクセス数の変動が激しいか? AIやデータ分析基盤を迅速に利用したいか?(→ クラウド向き)
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既存資産:
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現行システムの構成は複雑か? 簡単にクラウド移行できないレガシーシステム(例: メインフレーム)は存在するか?(→ 現状維持 or ハイブリッド)
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コスト構造:
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初期投資(CAPEX)を抑え、運用コスト(OPEX)での支払いを望むか?(→ クラウド向き)
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資産として計上し、減価償却を行いたいか?(→ オンプレミス向き)
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人材・組織:
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クラウドを使いこなすスキルを持つ人材はいるか? 情シス部門のリソースを戦略分野にシフトしたいか?(→ クラウド向き)
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自社でインフラを完全にコントロールできる体制を維持したいか?(→ オンプレミス向き)
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現実解としての「ハイブリッドクラウド/マルチクラウド」戦略
多くの中堅・大企業にとって、全てのシステムを一度にクラウド化するのは現実的ではありません。そこで主流となっているのが、オンプレミスとクラウドを適材適所で組み合わせる「ハイブリッドクラウド」や、複数のクラウドサービスを使い分ける「マルチクラウド」というアプローチです。
例えば、機密性の高い基幹データや超低遅延が求められる生産管理システムはオンプレミスに残しつつ、データ分析基盤や情報共有基盤(Google Workspaceなど)、顧客向けWebサービスはクラウド(Google Cloudなど)を活用する。
ご支援してきた多くの企業様でも、このハイブリッド/マルチクラウドのアプローチにより、既存資産(オンプレミスの強み)を活かしながら、クラウドの俊敏性を取り入れ、DXを着実に推進されています。
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クラウド移行を成功させるロードマップ
もしクラウド活用へと舵を切る場合、やみくもに進めるのは禁物です。成功のためには、計画的で段階的なアプローチが欠かせません。
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目的の明確化: クラウド化で何を実現したいのか(コスト削減、俊敏性向上、BCP強化など)を定義します。
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現状分析と対象選定: 既存システムを評価し、クラウド化の恩恵を受けやすいシステム(例: 情報系サイト、開発環境など)から着手します。
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PoC(概念実証)の実施: 小規模な実証実験で、技術的な課題の洗い出しや費用対効果の検証を行います。
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移行計画の策定と実行: 詳細なスケジュール、体制、予算を計画し、丁寧なテストを経て移行します。
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運用と継続的な最適化: 移行して終わりではなく、利用状況をモニタリングし、コストやパフォーマンスの最適化(FinOps)を続けます。
クラウド移行は専門的な知見が求められるプロジェクトです。失敗のリスクを最小化し、効果を最大化するためには、オンプレミスとクラウドの双方を熟知した、経験豊富なパートナーとの連携が成功の鍵となります。
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クラウド移行:知っておくべきリスクとその評価・軽減策をわかりやすく解説
XIMIXが実現するITインフラ戦略支援
ここまで、ITインフラ選択の重要性と具体的な比較・検討ポイントを解説してきました。しかし、理論は分かっても、「自社に最適な構成が分からない」「移行プロジェクトを推進するリソースがない」「既存のオンプレミス環境との連携が不安だ」といった壁に直面することも少なくありません。
私たちXIMIXは、長年にわたり、中堅・大企業のお客様が抱える複雑な課題に対し、ITインフラの領域からDX推進をご支援してまいりました。
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現状アセスメントと最適インフラのご提案:
お客様のビジネス課題と既存システムを深く理解し、豊富な構築経験に基づき最適な構成をご提案します。
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スムーズな導入・移行支援:
Google Cloud のプレミアパートナーとしての高度な技術力と、長年のSIerとしての経験を融合させ、インフラ構築からデータ移行、アプリケーションのモダナイゼーションまで、お客様の負担を最小限に抑えながらスムーズな移行を実現します。
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導入後の伴走支援と最適化:
クラウドは導入して終わりではありません。コスト最適化(FinOps支援)、セキュリティ強化、新技術の活用提案など、お客様のビジネス成長に合わせて継続的に伴走支援します。
ITインフラの見直しは、企業の未来を創造する重要なプロジェクトです。DX推進の第一歩として、まずはお客様の課題をお聞かせください。
XIMIXのGoogle Workspace 導入支援についてはこちらをご覧ください。
XIMIXのGoogle Cloud 導入支援についてはこちらをご覧ください。
まとめ
本記事では、DX推進における重要な経営判断であるITインフラの選択について、オンプレミスとクラウドを7つの観点から中立的に比較・解説しました。
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オンプレミスは、完全な統制力と、特定の規制要件への対応力に優れますが、コストと俊敏性に課題があります。
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クラウドは、圧倒的な俊敏性、拡張性、最新技術の活用に優れますが、適切なコスト管理(FinOps)とセキュリティ運用(責任共有モデルの理解)が求められます。
もはや「どちらか一方」を選択する時代ではありません。自社の事業戦略、システム要件、リソースを総合的に評価し、オンプレミスの強みとクラウドの強みを組み合わせる「ハイブリッドクラウド*も視野に入れた、柔軟なインフラ戦略を構想することが不可欠です。
ITインフラは、ビジネスの成長を支え、時にはそのものを規定する重要な経営基盤です。この記事が、貴社のDX推進に向けた、より良い意思決定の一助となれば幸いです。
具体的な戦略策定や移行計画でお悩みの場合は、ぜひ私たちXIMIXまでお気軽にご相談ください。
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