2024年12月後半のGoogle Workspaceアップデートまとめ

 2025.02.01 XIMIX 金子

はじめに

日本情報通信の金子です。

今回は、2024年12月後半のGoogle Workspace アップデートまとめを紹介します。
Google Workspaceは頻繁にアップデートされますがすべての変更点を追うのは大変です。
そこで、ユーザー向けの機能を中心にアップデート情報をまとめました。

アップデート情報

リリース週 サービス タイトル
12月9日
グループ
12月9日
グループ
12月9日
Google Workspace
12月9日
Gemini for Workspace
12月9日
Gemini for Workspace
12月9日
Gemini for Workspace
12月9日
ドライブ
12月9日
ドキュメント
12月9日
ドキュメント
12月9日
Classroom
12月9日
チャット
12月9日
チャット
12月9日
チャット Googleチャットで1つのメッセージに複数のマルチメディア ファイルを追加可能になる
12月16日
ドキュメント
12月16日
ドライブ
12月16日
AppSheet
管理コンソール
12月16日
管理コンソール

 

オープンベータ版:管理者はGoogleグループに「ロック」のラベルを付けることが可能になる

詳細:Available in open beta: prevent sensitive changes by locking Groups

オープンベータ版として、管理者がGoogleグループに「ロック」のラベルを付ける機能が提供されます。
管理者はGoogleグループを「ロック」としてラベルを付けることで、グループ属性(グループ名とメール アドレス)とメンバーシップへの変更を厳しく制限できます。これは、外部ソースからグループを同期していて同期を維持したい場合、または機密グループへの変更を制限したい場合に役立ちます。

一般提供:セキュリティ グループまたは非セキュリティ グループにグループ編集者とグループ閲覧者のロールの割り当てが可能になる

詳細:Now generally available: the Groups Editor & Groups Reader roles can now be provisioned for specific group types

2024年の初めにオープンベータ版としてリリースされたセキュリティグループまたは非セキュリティグループにグループ編集者とグループ閲覧者のロールを割り当てる機能が一般提供されました。
グループ編集者とグループ閲覧者の新しいロールは、グループに対する委任された管理権限を提供し、必要に応じて条件を使用し機密性の高いグループへのアクセスを制限できます。

NotebookLM PlusがGoogle Workspaceのお客様向けGeminiで利用可能になる

詳細:NotebookLM Plus now available to Google Workspace customers

example of a strategic account planner and customer insights in NLM Plus

NotebookLM PlusがGoogle Workspaceのお客様向けGeminiで利用可能になります。
NotebookLM Plusを利用することでユーザーは次のことが可能になります。 
  • ノートブックあたりのオーディオ概要、クエリ、ノートブック、ソースが 5 倍に増加する
  • ノートのスタイルと長さをカスタマイズする 
  • チーム用の共有ノートブックを作成し、使用状況の分析を取得する 
  • ソース、クエリ、応答が組織内に留まるため、安心して使用できる

Gemini for Workspace の使用状況レポートにアプリインタラクションごとの Gemini の使用状況が含まれる

詳細:Gemini for Workspace usage reports now include Gemini usage per app interactions

管理者コンソールのGemini for Workspaceレポートに追加の使用状況メトリクスが導入されます。このレポートにより、管理者はユーザーによるアプリごとのGemini使用に関する追加情報を得ることができます。
具体的には次のようになります。

  • ユーザーが Gmail、ドキュメント、スライド、スプレッドシートで Gemini コンテンツ要約機能とコンテンツ生成機能を使用した回数。
  • ユーザーがさまざまなアプリのサイドパネルで Gemini アプリおよび Gemini とチャットしたときに交換されたメッセージの数。

Google DriveのサイドパネルにGeminiのフォルダサポートが追加される

詳細:Adding folder support to Gemini in the side panel of Google Drive

summarizing a folder in Drive using Gemini

サイドパネルを使用して、ドライブ内のGeminiの会話を特定のドライブフォルダに集中させることができるようになりました。例えば、@-mentionで特定のフォルダを指定した後、Geminiにそのフォルダ内のファイルを探したり、そのフォルダの内容の要約を書いたりすることができます。
また、次のようなことも依頼できます。 

  • 「@フォルダ内のファイルをまとめる」 
  • 「@フォルダ内のコンテンツのテーマは何ですか?」  

Gemini Learning Tools Interoperabilityのご紹介

詳細:Introducing Gemini Learning Tools Interoperability (LTI™)

サードパーティの学習管理システム (LMS) に統合できる AI 搭載アシスタント、Gemini LTI™ をご紹介します。Gemini LTI™ は、LMS 環境内で Gemini を搭載した AI 駆動のツールと機能を提供することで、教育者と学生の両方の教育体験を向上させます。Gemini を LMS ツールに組み込むことで、教育者は創造性と生産性を高め、よりダイナミックで魅力的な学習体験を学生に提供できるようになります。

Googleドライブスキャナの自動強化により、モバイルスキャンがより鮮明になる

詳細:Google Workspace Updates Weekly Recap - December 13, 2024

右の画像は、ドライブスキャナの自動強化を反映しています

右の画像はドライブスキャナの自動強化を反映しています

Androidデバイスのスキャナエクスペリエンスがさらに改善されます。自動補正機能により、ドライブのドキュメントスキャナは紙のドキュメントをより高速にデジタル化し、より高品質な画像にします。ドキュメントに応じて自動補正機能ではホワイト バランスの補正、影の除去、コントラストの強調、自動シャープ化、明るさの改善などのアクションを実行します。

Googleドキュメントのビルディング ブロックをすぐに使い始めるためのいくつかの方法

詳細:More ways to get started quickly with building blocks in Google Docs

task tracker building block

チームのタスク管理、プロジェクトの追跡、採用などドキュメントでの重要なビジネス ワークフローの管理に役立つように設計された新しいビルディングブロックのコレクションをご紹介します。利用できるコレクションにはタスクトラッカー、連絡先リスト、意思決定ログ、表タイトル行があります。

40種類の新しいテンプレートを使用することによりGoogleドキュメントがより速く高品質で作成可能になる

詳細:Build high-quality, modern documents faster in Google Docs with 40 new templates

new templates in Docs

新しく作成したドキュメントの上部にある [テンプレート] ボタンから、または開いているドキュメントの[ファイル] > [新規作成] > [テンプレート ギャラリーから]からアクセスすると、さまざまなユース ケースに対応するカスタマイズ可能なテンプレートを見つけることができます。

Google Classroom APIを使用してルーブリックを作成、管理する

詳細:Create and manage rubrics using the Google Classroom API

Create and manage rubrics using the Google Classroom API

Google Classroom API を使用すると、サードパーティの開発者は Google Classroom でクラス、名簿、招待状などを管理できます。
具体的には、開発者は API を使用してルーブリックを読み書きできるほか、合計スコアにアクセスするだけでなく、対応するルーブリック基準ごとに分類された学生の提出スコアを確認できるため、学生のパフォーマンスをより深く理解できます。  

新しいGoogle Chat使用状況レポートにより、ユーザー エンゲージメントに関するより詳細な分析情報が取得可能になる

詳細:New Google Chat usage reports provide deeper insights into user engagement

Workspace 管理者がチームによる Google Chat の使用状況を把握するのに役立つ、情報豊富な新しい使用状況レポートを導入します。 追加されるチャートは以下の通りです。

  • ユーザー アクティビティ:過去 180 日間の期間における、過去 1 日と 28 日間の 2 つのタイプ (エンゲージメントとコミュニケーション) に基づくユーザー数。 
  • 送信されたメッセージ:過去 180 日間の期間に、組織のユーザーが 1 日、7 日、28 日間に送信したメッセージの数。 
  • 会話タイプ別に送信されたメッセージ:過去 180 日間のダイレクト メッセージ、グループ、スペースの会話で 1 日に送信されたメッセージの数。
  • タイプ別送信メッセージ:過去 180 日間に 1 日に送信されたメッセージの数を、メッセージ タイプ別 (通常メッセージ、音声またはビデオ、ハドル) に表示します。
  • 添付ファイル付きで送信されたメッセージ:過去 180 日間に 1 日に送信された、添付ファイル付きまたは添付ファイルなしでのメッセージの数。
  • 外部参加者との会話に送信されたメッセージ: 過去 180 日間に組織外部のユーザーを含む、または含む可能性がある会話に送信されたメッセージの数。
  • 作成されたスペース:過去 180 日間に組織のユーザーが 1 日に作成したスペースの数
  • アクティブなスペース:過去 180 日間の 1 日あたりに組織が所有したスペースの数。

GoogleChatでGitHubアプリを使ってGitHubイベントの通知が受け取り可能になる

詳細:Google Workspace Updates Weekly Recap - December 13, 2024

Google Chat の GitHub アプリ

Google Chat と GitHub の連携がアップデートされました。GitHub はクラウドベースのプラットフォームで、ユーザーはコードを保存、共有、共同作業することができます。
管理者はユーザーに代わって Github アプリをインストールできます。エンドユーザーがこのアプリを使用するには GitHub アカウントが必要です。

Googleチャットで1つのメッセージに複数のマルチメディア ファイルを追加可能になる

詳細:Add multiple multimedia files to a single message in Google Chat

Adding multiple multimedia files to a single message

ユーザーは 1 つのチャット メッセージで最大 20 個のマルチメディア ファイル (写真とビデオ) をアップロードして送信できるようになりました。デスクトップから作成バーにマルチメディア ファイルをドラッグ アンド ドロップすることもサポートされています。 

GoogleドキュメントでGeminiを使用して完全にスタイル化されたドキュメントが作成可能になる

詳細:Create fully stylized documents using Gemini in Google Docs

help me create in Google Docs

Google DocsのGeminiを使用したhelp me writeや画像生成などのAIを活用した機能に加えて、Geminiを使用して高度に構造化、スタイル化され、視覚的に魅力的なドキュメントを作成する新しい方法をご紹介します。help me create機能は1つのカスタムプロンプトからDriveのコンテンツを使用して完全なドキュメントを作成することができます。

Googleドライブにアップロードした動画がすぐに再生できるようになる

詳細:Google Workspace Updates Weekly Recap - December 20, 2024

Google ドライブにビデオをアップロードするとすぐにビデオが再生されます

これまで、Googleドライブに動画をアップロードすると、処理が終わるまで再生ができませんでしたが、今回のアップデートにより、アップロードした動画がすぐに再生できるようになります。
即時リリース方式への展開は完了しており、計画的リリース方式を設定したアカウントでは1月2日ごろから利用可能です。また、すべての Google Workspaceのユーザー、Workspace Individualの登録者のほか、個人向けGoogleアカウントでも利用可能です。

AppSheetの管理コンソールが一般提供される

詳細:Now generally available: Monitor and manage AppSheet usage in your organization with the AppSheet Admin console

これまで、AppSheet 管理コンソールは、パブリック プレビューの AppSheet Enterprise Plus ライセンスを持つユーザーのみが利用できましたが、今回のアップデートにより、ドメインの所有権確認が済んだGoogle Workspace のユーザーであればアクセスできるようになります。
ただし、AppSheet 管理者の権限が必要です。AppSheet 管理コンソールでは以下のことが可能です。

  • 各アプリのユーザー数やオーナー、使用履歴の確認
  • アカウント単位のアプリ使用数や所有数の確認
  • AppSheet ライセンスの割り当て状況の確認
  • アプリやユーザー等のリストのエクスポート(csv形式)

2つの新しい管理設定によりユーザーがアカウント回復情報の追加可否を制御可能になる

詳細:Control whether your users can add account recovery information with two new admin settings

Google Workspaceアカウントにリカバリーメールや電話番号の追加可否を管理者がコントロールできる2つの新しい設定がリリースされました。
デフォルトでは、ほとんどのWorkspaceユーザーとK-12スーパー管理者は、リカバリメールまたは電話番号を追加する機能がオンになっていますが、以下の場合に注意が必要です。

  • K-12 ユーザーの場合、メールと電話番号の回復情報の追加はデフォルトではオフになっています
  • 電話番号の回復収集は、管理コンソールで無効になっているかどうかに関係なく、スーパー管理者は常に有効になります


管理者がこれらの設定を変更した場合、上記のスーパー管理者を除き、既存の組織単位(OU)の設定が上書きされます。

まとめ

Google Workspace公式の最新アップデート情報は、以下から確認できます。

https://workspaceupdates.googleblog.com/

今回ピックアップしたアップデートの詳細や、その他の情報もぜひチェックしてみてください。
来月のアップデートまとめもお楽しみに!


2024年12月後半のGoogle Workspaceアップデートまとめ

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