Google Cloud アップデート情報 | セキュリティ (2026年8月3日〜2026年8月9日)

 2026.08.21 XIMIX Google Cloud チーム

はじめに

クラウドのセキュリティ運用は、脅威検知・アクセス制御・鍵管理・境界保護など幅広い領域にまたがります。2026年8月3日〜8月9日の期間は、Google SecOps の Threat Hunt Agent(脅威ハンティングの自動化)や Security Command Center の新しい脅威検知、VPC Service Controls の複数の統合強化、Cloud KMS の量子安全鍵インポートなど、運用に直結するアップデートが発表されました。

本記事では、この期間に発表された Google Cloud セキュリティカテゴリの主要アップデートを15トピックに整理し、リリース日の昇順で解説します。脅威検知・セキュリティオペレーション(Google SecOps)、リスク一元管理(Security Command Center)、境界セキュリティ、鍵管理まで、セキュリティ担当者・IT 部門が把握しておきたい内容を取り上げています。

特に Google SecOps の Threat Hunt Agent(公開プレビュー)Security Command Center の Malicious Skill 脅威検知Mandiant レガシーフィードの非推奨化 は、自社環境への影響や適用方針を検討したい内容です。経営層はリスク低減とガバナンス強化の観点から、IT 担当者は適用判断の観点から読み進めていただくと役立ちます。

対象期間 2026年8月3日〜2026年8月9日
対象製品 Google Cloud
対象カテゴリ セキュリティ
アップデート件数 15件(主要トピック)

今回のアップデート一覧

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アップデート詳細

1. Backup and DR — Cloud SQL のバックアッププランを変更可能に

Backup and DR(バックアップ・災害復旧サービス)で、Cloud SQL インスタンスに紐づくバックアッププランを変更できるようになりました(2026年8月3日)。新しいプランが同じバックアップボールト(保管領域)を使い、インスタンスと同じリージョンにある場合に、別のプランへ切り替えられます。

🔍 何が変わったのか

  • Cloud SQL インスタンスに関連付けられたバックアッププランを、別のプランへ切り替えられるようになりました
  • Google Cloud コンソールと gcloud CLI(コマンドラインツール)の両方から操作できます

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

データベースのバックアップ運用を担う IT 部門・DBA(データベース管理者)が対象です。保持期間や取得頻度を見直したいときに、インスタンスを作り直さずにバックアップ方針を切り替えたい場面に役立ちます。

✨ 導入メリット

  • インスタンスを再作成せずにバックアップ方針を変更でき、運用の柔軟性が高まります
  • コンソール・CLI の両対応で、運用チームの環境に合わせて操作できます
  • バックアップ要件の変化にあわせた見直しが容易になり、事業継続性の維持に寄与します

📚 公式ソース

2. Identity and Access Management — PAM 向けカスタム組織ポリシーが Preview 提供

Identity and Access Management(IAM。アクセス権限を管理する仕組み)で、Privileged Access Manager(PAM。特権アクセスを管理する機能)に対して組織ポリシーのカスタム制約を利用できるようになりました(2026年8月3日、Preview)。ユーザーによるエンタイトルメント(付与ルール)やグラント(付与)の作成・変更の方法を制限できます。

🔍 何が変わったのか

  • Organization Policy Service(組織ポリシーサービス)のカスタム制約が PAM で利用できるようになりました
  • 特権アクセスのエンタイトルメントやグラントを、どのように作成・変更できるかを制限できます

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

特権アクセスのガバナンスを設計するセキュリティ・ガバナンス担当者が対象です。特権付与のルールを組織のポリシーとして統一的に制御し、逸脱を防ぎたい場面に役立ちます。

✨ 導入メリット

  • 特権アクセスの付与ルールをカスタム制約で制御でき、統制を強化できます
  • 組織ポリシーとして一元管理でき、最小権限の運用を徹底しやすくなります
  • 逸脱した設定を未然に防ぐことで、権限昇格リスクの低減に寄与します

📚 公式ソース

3. Security Command Center — Standard ティアでも AI Protection をサポート

Security Command Center(SCC。クラウドのセキュリティリスクを一元管理する仕組み)の Standard ティアで、AI Protection がプロジェクトと組織の両方でサポートされるようになりました(2026年8月3日)。AI Protection は、AI ワークロードのセキュリティリスクを可視化・保護する機能です。

🔍 何が変わったのか

  • Standard ティアでも、プロジェクト単位・組織単位の両方で AI Protection を利用できるようになりました
  • Standard ティアのプロジェクトレベル有効化には、AI セキュリティダッシュボード、基本的なインベントリ表示(Gemini モデルは除く)、ベースラインのセキュリティ検出結果が含まれます
  • 一部の機能は Premium・Enterprise ティア、または組織レベルの有効化でのみ利用できます

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

生成 AI ワークロードのセキュリティを担う担当者が対象です。まずは Standard ティアで AI セキュリティの可視化を始めたい場面や、プロジェクト単位でスモールスタートしたい場面に役立ちます。

✨ 導入メリット

  • Standard ティアでも AI Protection を利用でき、導入の間口が広がります
  • AI セキュリティダッシュボードにより、AI 固有のリスクを可視化できます
  • プロジェクト・組織の両単位に対応し、段階的な適用がしやすくなります

📚 公式ソース

4. VPC Service Controls — Gemini Enterprise の Antigravity 統合を Preview サポート

VPC Service Controls(データ漏えいを防ぐ境界セキュリティの仕組み)で、Gemini Enterprise の Google Antigravity との統合が Preview でサポートされました(2026年8月3日)。VPC Service Controls は、サービス境界(ペリメータ)を設けてデータの持ち出しを制御する機能です。

🔍 何が変わったのか

  • Gemini Enterprise の Google Antigravity を、VPC Service Controls のサービス境界の対象製品として Preview で利用できるようになりました

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

境界セキュリティを設計するセキュリティ・プラットフォーム担当者が対象です。Gemini Enterprise 関連のサービスを境界内に取り込み、データの持ち出しリスクを制御したい場面に役立ちます。

✨ 導入メリット

  • 対応製品が広がり、AI 関連サービスも境界セキュリティの管理下に置けます
  • データの持ち出しを制御でき、情報漏えいリスクの低減に寄与します
  • Preview として、境界設計への組み込みを早期に検証できます

📚 公式ソース

5. Virtual Private Cloud — Standard Tier IP の v2 IPv4 公開アドバタイズプレフィックスが Preview

Virtual Private Cloud(VPC。Google Cloud 上の仮想ネットワーク)で、Standard Tier の IP アドレスを使う v2 IPv4 公開アドバタイズプレフィックスを作成できるようになりました(2026年8月3日、Preview)。BYOIP(Bring Your Own IP。自社所有の IP アドレスの持ち込み)向けの機能です。

🔍 何が変わったのか

  • BYOIP で、Standard Tier(ネットワークサービスの標準階層)の IP アドレスを使う v2 IPv4 公開アドバタイズプレフィックスを作成できるようになりました

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

自社所有の IP アドレスを Google Cloud 上で利用したいネットワーク担当者が対象です。既存の IP アドレスを維持したまま、コスト特性の異なる Standard Tier で運用したい場面に役立ちます。

✨ 導入メリット

  • 自社所有の IP アドレスを Standard Tier で利用でき、構成の選択肢が広がります
  • 既存 IP を維持できるため、移行時のアドレス変更の負担を抑えられます
  • ネットワークサービス階層を用途に合わせて選べ、コスト最適化を検討しやすくなります

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6. Google SecOps — Threat Hunt Agent が公開プレビューで提供

セキュリティオペレーション基盤 Google SecOps で、注目機能の Threat Hunt Agent(脅威ハンティングエージェント)が Enterprise Plus 向けに公開プレビュー(Public Preview)で提供されました(2026年8月3日)。Gemini を活用し、過去のセキュリティテレメトリ(収集された監視データ)に対して、プロアクティブな脅威ハンティングを自律的に自動化します。

🔍 何が変わったのか

  • Gemini を基盤とし、Google Threat Intelligence(GTI)、Mandiant の最前線の知見、MITRE ATT&CK フレームワークを土台に、脅威ハンティングを自律的に自動化します
  • 自律的なハント計画: 特定の脅威アクター、キャンペーン、マルウェアファミリー、ツールキット、MITRE ATT&CK 技法に合わせた構造化されたハンティング計画を生成します
  • ケースの自動作成と判定: 発見結果を要約し、判定(Substantial Evidence / Evidence Found / Threat Not Found)を割り当て、ケース管理に専用ケースを自動作成します
  • クエリの自動変換・実行: 調査仮説を YARA-L 2.0 の検索クエリへ変換し、過去のテレメトリに対して実行します
  • AI によるエビデンス抽出: 通常のノイズを除外し、ホスト名・ユーザーアカウント・コマンドラインなどの精度の高いフォレンジック証拠を抽出します

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

SOC(セキュリティ監視)チームや脅威ハンティングを担うアナリストが対象です。手作業では負荷の高いプロアクティブな脅威ハンティングを自動化し、潜在的な侵害の兆候を効率的に洗い出したい場面に役立ちます。

✨ 導入メリット

  • 脅威ハンティングを自律的に自動化でき、アナリストの調査工数を抑えられます
  • GTI や Mandiant の知見、MITRE ATT&CK を土台に、脅威に即したハンティングを行えます
  • 発見結果がケースとして自動作成され、対応プロセスへの連携がスムーズになります

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7. Google SecOps SOAR — Google Cloud への移行(Stage 2)期限を延長

Google SecOps SOAR(セキュリティオーケストレーション・自動化・対応)で、Google Cloud への移行の Stage 2 の期限が延長されました(2026年8月3日)。従来の期限であった 2026年9月30日から、2026年11月30日へ変更されています。

🔍 何が変わったのか

  • SOAR の Google Cloud 移行における Stage 2 の期限が、2026年9月30日から2026年11月30日へ延長されました

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

SecOps SOAR の移行を計画・実施している IT・セキュリティ運用チームが対象です。移行スケジュールに余裕を持たせ、検証や社内調整を進めたい場面に役立ちます。

✨ 導入メリット

  • 期限が延長され、移行計画の見直しや検証に充てる時間を確保しやすくなります
  • スケジュールの調整余地が広がり、移行時のリスクを抑えやすくなります

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8. Resource Manager — Semantic tags(セマンティックタグ)が Preview

Resource Manager(リソースを階層的に管理する仕組み)で、Semantic tags(セマンティックタグ)が Preview で提供されました(2026年8月4日)。OpenTelemetry(OTel)の規約に基づく、標準化されたキーと値のメタデータを付与できます。

🔍 何が変わったのか

  • OTel 規約に基づく標準化されたキーと値のメタデータを、リソースに付与できます
  • App Hub のサービス・ワークロードに設定した「Environment(環境)」「Criticality(重要度)」の属性が、下位のリソースに読み取り専用のシステムセマンティックタグとして自動的に複製されます
  • 利用可能なセマンティクスと OTel マッピングは、Google Cloud コンソールの Semantic Catalog で確認できます

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

リソースの分類やガバナンスを担うプラットフォーム・ガバナンス担当者が対象です。環境や重要度といった属性を標準化されたタグとして統一的に管理し、セキュリティポリシーやコスト管理に活用したい場面に役立ちます。

✨ 導入メリット

  • 標準化されたメタデータで、リソースの分類・可視化を統一できます
  • 環境・重要度が自動複製され、手作業でのタグ付けの負荷を抑えられます
  • OTel 準拠のメタデータにより、他のツールとの連携や統制の一貫性が高まります

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9. Security Command Center — Malicious Skill のランタイム脅威検知を追加

Security Command Center に、Malicious Skill(悪意のあるスキル)のランタイム脅威検知が追加されました(2026年8月4日)。Google Kubernetes Engine(GKE)、Cloud Run、Agent Platform を対象に、悪意のあるスキル(AI エージェントの機能)の実行・読み込みを検知します。

🔍 何が変わったのか

  • GKE、Cloud Run、Agent Platform 向けに、Malicious Skill のランタイム脅威検知機能が追加されました
  • 悪意のあるスキルが実行・読み込みされたことを検知します。Malicious Skill とは、Google の脅威インテリジェンスが LLM スキルとしてタグ付けした悪意のあるバイナリを指します

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

コンテナや AI エージェント基盤を運用するセキュリティ・プラットフォーム担当者が対象です。AI エージェントに紛れ込んだ悪意ある機能の実行を検知し、実行時(ランタイム)の脅威に対処したい場面に役立ちます。

✨ 導入メリット

  • コンテナ・AI エージェント基盤で悪意あるスキルの実行を検知でき、実行時の脅威を可視化できます
  • Google の脅威インテリジェンスに基づく検知で、既知の悪意あるバイナリへの対処に役立ちます
  • 検出結果を SCC に集約でき、脅威対応を一元化できます

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10. VPC Service Controls — Gemini Cloud Assist 統合が GA

VPC Service Controls で、Gemini Cloud Assist との統合が一般提供(GA)になりました(2026年8月4日)。Gemini Cloud Assist を、サービス境界の対象製品として本番用途で利用できます。

🔍 何が変わったのか

  • Gemini Cloud Assist を、VPC Service Controls のサービス境界の対象製品として GA で利用できるようになりました

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

境界セキュリティを運用するセキュリティ・プラットフォーム担当者が対象です。Gemini Cloud Assist の利用を境界内に統制し、データの持ち出しリスクを抑えたい場面に役立ちます。

✨ 導入メリット

  • Gemini Cloud Assist を境界セキュリティの管理下に置けます
  • GA として提供され、本番環境での採用を検討しやすくなります
  • AI アシスタント利用時のデータ持ち出しリスクの低減に寄与します

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11. Google SecOps — Mandiant レガシーフィードを非推奨化(DEPRECATION)

Google SecOps(および Google SecOps SIEM)で、MANDIANT_ACTIVE_BREACH_IOC、MANDIANT_FUSION_IOC、OPEN_SOURCE_INTEL_IOC の各フィードが非推奨となりました(2026年8月5日)。これらは GTI_IOC フィードに置き換えられます。読者が「自社で対応すべきか」を判断する必要があるアップデートのため、以下に整理します。

✨ 使えるようになる機能

  • 統合先となる GTI_IOC フィードへの移行が案内されています。今回のリリースは新機能追加ではなく、フィードの統合・整理が中心です

⚠️ 使えなくなる機能 / 変更点

  • MANDIANT_ACTIVE_BREACH_IOCMANDIANT_FUSION_IOCOPEN_SOURCE_INTEL_IOC の各フィードが非推奨になりました
  • 2027年3月18日以降、これらのフィードは削除される予定です

🤔 判断観点

  • 影響範囲: 上記の Mandiant レガシーフィードや OSINT フィードを取り込みに利用している SecOps 運用チームが対象です。まず利用中フィードを棚卸しする観点があります
  • 緊急性: 削除予定は2027年3月18日以降のため一定の猶予がありますが、削除後は取り込みが停止する点を踏まえ、移行時期を計画する観点があります
  • 検証推奨事項: GTI_IOC フィードへ移行した際に、既存の検出ルールやワークフローが期待どおり機能するかを検証する観点があります

📚 公式ソース

12. Cloud KMS — 量子安全鍵インポートが Preview

Cloud KMS(Cloud Key Management Service。暗号鍵を管理するサービス)で、量子安全(quantum-safe)な鍵インポートが Preview で利用できるようになりました(2026年8月6日)。将来の量子コンピュータによる解読を見据えた、耐量子性を持つインポート方式に対応します。

🔍 何が変わったのか

  • 量子安全な鍵インポート方式として、XWING ベース、ML-KEM 768 ベース、ML-KEM 1024 ベースの HPKE 方式(いずれも AES-256-GCM を利用)を選べるようになりました

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

長期的な暗号ガバナンスを設計するセキュリティ担当者が対象です。将来の量子コンピュータによる脅威を見据え、鍵のインポート時から耐量子性を確保しておきたい場面に役立ちます。

✨ 導入メリット

  • 耐量子性を持つ方式で鍵をインポートでき、将来の暗号リスクへの備えになります
  • 複数の量子安全方式から選べ、要件に応じた鍵管理を設計できます
  • Preview として、耐量子暗号への移行を早期に検証できます

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13. VPC Service Controls — service patterns(サービスパターン)が GA

VPC Service Controlsservice patterns(サービスパターン)機能が一般提供(GA)になりました(2026年8月6日)。サービス境界内の VPC ネットワークから、どの Google API にアクセスできるかを明示的に構成できます。

🔍 何が変わったのか

  • プライベート VIP(private.googleapis.com)や、all-apis バンドルを使う Private Service Connect エンドポイントを利用する際に、サービス境界内の VPC ネットワークからアクセスできる Google API(サポート対象・非対象を含む)を明示的に構成できます

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

境界セキュリティを設計するネットワーク・セキュリティ担当者が対象です。境界内から利用できる API を明示的に絞り込み、意図しない API へのアクセスを制御したい場面に役立ちます。

✨ 導入メリット

  • アクセス可能な API を明示的に構成でき、境界の統制をきめ細かく制御できます
  • 意図しない API へのアクセスを抑え、データ漏えいリスクの低減に寄与します
  • GA として提供され、本番環境の境界設計に採用しやすくなります

📚 公式ソース

14. Confidential VM — AI/ML 向け g4-standard-48 マシンタイプが GA

Confidential VM(メモリ上のデータも暗号化して保護する機密コンピューティング対応の仮想マシン)で、AI・ML ワークロードを安全に実行するためのアクセラレータ最適化 g4-standard-48 マシンタイプが一般提供(GA)になりました(2026年8月7日)。

🔍 何が変わったのか

  • g4-standard-48 マシンタイプが GA になりました。主な仕様は、第5世代 AMD EPYC Turin プロセッサ、AMD SEV、NVIDIA RTX PRO 6000 GPU 1基です

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

AI・ML ワークロードを機密性を保ちながら実行したいデータサイエンス・プラットフォーム担当者が対象です。機微なデータを扱う推論・学習処理を、メモリ暗号化を効かせたまま GPU で実行したい場面に役立ちます。

✨ 導入メリット

  • GPU を備えた機密コンピューティング環境で、AI・ML ワークロードを実行できます
  • AMD SEV によるメモリ暗号化で、機微なデータの保護に寄与します
  • GA として提供され、本番用途での採用を検討しやすくなります

📚 公式ソース

15. Google SecOps — Bindplane ライセンスのセルフダウンロードとリッチテキストエディタ刷新

Google SecOps で、運用の利便性を高める2つの機能が提供されました(2026年8月9日)。1つは Bindplane Enterprise ライセンスのセルフサービスダウンロード(Preview)、もう1つは全体で共通のリッチテキストエディタの刷新です。

🔍 何が変わったのか

  • Bindplane Enterprise(Google Edition)ライセンスのセルフダウンロード(Preview): Enterprise Plus および Google Unified Security(GUS)の利用者が、SIEM Settings > Collection Agents からライセンスキーを直接ダウンロードできます
  • リッチテキストエディタの刷新: Cases Wall、Use Case Upload ダイアログ、Report Template ダイアログ、Dashboard Editor ウィジェットなど、Google SecOps 全体でエディタが更新されました。フォントサイズを意味的な選択肢(Small / Normal / Large / Huge)で選べるようになり、表の挿入・削除に対応する一方、表セル内の書式設定は非対応になりました。ツールバーからカット・コピー・貼り付けボタンが削除され、OS 標準のキーボードショートカットは引き続き利用できます

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

SecOps の導入・運用を担う管理者やアナリストが対象です。収集エージェントのライセンスを自分で取得したい場面や、ケース記録・レポート作成の編集体験を統一したい場面に役立ちます。

✨ 導入メリット

  • Bindplane ライセンスをコンソールから直接取得でき、導入・運用の手間を抑えられます
  • リッチテキストエディタが刷新され、ケースやレポートの編集体験が統一されます
  • フォントや表の扱いが整理され、記録・報告の作成が扱いやすくなります

📚 公式ソース

その他のアップデート

上記の主要トピック以外にも、この期間には SecOps の統合・リリースに関する運用アップデートが発表されています。自組織の利用状況に応じてご確認ください。

  • Google SecOps Marketplace — 統合の更新(複数): Microsoft Graph Mail(44.0)、Jira(61.0)、Microsoft Graph Mail Delegated(21.0)、Microsoft 365 Defender(29.0)、CrowdStrike Falcon(80.0)、Google Chronicle(92.0)、ServiceNow(70.0)など、複数の統合が更新されました(2026年8月5日、いずれも非破壊的変更)。メール解析ロジックの改善やコネクタ・アクションの機能追加が中心です。

    📚 公式ソース

  • Google SecOps SOAR — リリース 6.3.96 / 6.3.97: 6.3.96 が全リージョンで利用可能に(2026年8月8日)、6.3.97 が初期フェーズのリージョンへロールアウト開始(2026年8月9日、内部・顧客のバグ修正を含む)。

    📚 公式ソース

  • Google SecOps SOAR — リッチテキストエディタの刷新: 上記トピック15Google Cloud セキュリティのアップデート と同様のエディタ刷新が SecOps SOAR でも提供されました(2026年8月9日)。

まとめ

2026年8月3日〜8月9日のセキュリティカテゴリは、脅威検知・セキュリティオペレーション・境界セキュリティ・鍵管理の各領域で強化が進みました。とりわけ Google SecOps の Threat Hunt Agent(公開プレビュー)Security Command Center の Malicious Skill 脅威検知は、AI を活用した脅威対応と AI ワークロードの保護という両面で注目されるアップデートです。

一方で、Mandiant レガシーフィードの非推奨化(2027年3月18日以降に削除予定)のように、自社の利用状況を確認し移行を計画したい変更点もあります。VPC Service Controls の複数の統合強化や Cloud KMS の量子安全鍵インポートは、境界セキュリティと将来を見据えた暗号ガバナンスの選択肢を広げます。自社の構成や利用状況を踏まえ、公式ドキュメントをもとに適用・対応方針を見極めることをご検討ください。

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執筆者紹介

XIMIX Google Cloud チーム
XIMIX Google Cloud チーム
監修:増谷 謙介(クラウドインテグレーション部 テクニカルエキスパート)。2018年よりGoogle Cloudビジネスに携わり、営業からマーケティング、ビジネス立ち上げまで幅広い業務を通じてGoogle Cloudの導入・活用を推進。Google Cloud専業パートナー、コンサル系パートナー企業を経て現職。Google Cloud Partner Tech Influencer Challenge 2025受賞。Google Cloud Next Tokyo 2025に登壇(ITmedia掲載)。保有資格はGoogle Cloud Digital Leader、生成AIパスポート、情報セキュリティマネジメント、GAIQ、Google教育者レベル1など。

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