【基本編】Googleサイト活用ガイド:機能、業務効率化、メリットまで徹底解説

 Apr 18, 2025 10:54:01 AM 2025.04.22

はじめに

多くの企業、特に組織規模が大きくなる中堅・大企業において、「必要な情報がどこにあるか分からない」「部門間の情報共有がスムーズにいかない」「情報発信のたびにIT部門に依頼が必要で時間がかかる」といった課題は、DX推進を阻む大きな壁となりがちです。

こうした情報共有の課題を解決し、従業員が必要な情報へ容易にアクセスできる環境を整備することは、業務効率化と生産性向上に不可欠です。その有力な解決策の一つが、Google Workspaceに含まれる「Googleサイト」の活用です。

Googleサイトは、専門知識がなくても直感的な操作でウェブサイトを作成できるツールです。社内ポータルやプロジェクトサイト、ヘルプセンターなど、多様な用途で情報共有基盤を構築できます。

この記事では、Googleサイトの基本的な機能から、具体的な活用シーン、導入メリット、そして中堅・大企業が活用する上でのポイントまで、網羅的に解説します。Googleサイトへの理解を深め、貴社のDX推進の一助となれば幸いです。

Googleサイトとは?基本機能と特徴を理解する

Googleサイトは、Googleが提供するウェブサイト作成ツールです。Googleアカウントがあれば、利用を開始できます 特別なソフトウェアのインストールは不要で、Webブラウザ上で全ての操作が完結します。

以下に、Googleサイトの主な機能と特徴をご紹介します。

①直感的なインターフェースと簡単な操作性

プログラミングやHTML/CSSといった専門知識は一切不要です。テキスト、画像、動画、Googleドキュメント、スプレッドシート、カレンダーなどを、まるで文書作成ソフトのような感覚で、ドラッグ&ドロップで配置できます。豊富なテンプレートも用意されており、デザインに自信がない方でも、見栄えの良いサイトを短時間で作成可能です。

②Google Workspace内でのシームレスな連携

Googleサイトは、Googleドライブ、ドキュメント、スプレッドシート、スライド、フォーム、カレンダー、マップなど、他のGoogle Workspaceサービスと緊密に連携しています。

  • Googleドライブ上のファイル: ドキュメントや資料を簡単に埋め込み、常に最新情報を表示できます。
  • Googleカレンダー: プロジェクトのスケジュールや社内イベント情報を共有できます。
  • Googleフォーム: アンケートや問い合わせフォームを設置できます。

これにより、散在しがちな情報をGoogleサイト上に集約し、一元的な情報ポータルとして機能させることが可能です。

③レスポンシブデザインに標準対応

作成したサイトは、PC、タブレット、スマートフォンなど、閲覧するデバイスの画面サイズに合わせて自動的にレイアウトが最適化される「レスポンシブデザイン」に標準で対応しています。特別な設定は不要で、どのデバイスからアクセスしても快適な閲覧体験を提供できます。

④柔軟な権限管理とセキュリティ

サイト全体やページ単位で、閲覧・編集権限を細かく設定できます。

  • 特定のユーザーやグループのみに公開: 部門ポータルやプロジェクトメンバー限定の情報共有に適しています。
  • 組織内全体に公開: 全社向けのお知らせや規定などを掲載できます。
  • 一般公開 (Web): 採用情報や外部向けイベント情報の発信も可能です。

Google Workspaceの管理コンソールと連携することで、組織全体のセキュリティポリシーに準拠したサイト運用が可能です。

Googleサイトが選ばれる理由:導入のメリット

多くの企業でGoogleサイトが活用されている背景には、以下のようなメリットがあります。

①導入・運用コストの低さ

Google Workspaceを利用していれば、追加費用なしで利用を開始できます。サーバー構築やメンテナンスも不要なため、従来のウェブサイト構築・運用にかかるコストを大幅に削減できます。情報システム部門のリソースを逼迫することなく、各部門が必要な情報サイトを自律的に作成・更新できる点も大きなメリットです。

②情報発信のスピード向上と現場主導の更新

専門知識が不要なため、IT部門に依頼することなく、現場の担当者自身が迅速に情報を発信・更新できます。これにより、情報の鮮度が保たれ、スピーディーな意思決定や業務遂行に貢献します。

③情報共有の促進とアクセシビリティ向上

社内ポータルなどを構築することで、必要な情報へのアクセス経路が集約され、従業員の情報検索にかかる時間を短縮できます。Google Workspaceとの連携により、関連ドキュメントやスケジュールなども一箇所で確認でき、業務効率が向上します。

④多様な用途に対応できる汎用性

  • 社内ポータルサイト: お知らせ、社内規定、各種申請書へのリンクなどを集約。
  • プロジェクトサイト: 進捗状況、関連資料、議事録、メンバーリストなどを共有。
  • チーム・部門サイト: チーム内のナレッジ、業務マニュアル、FAQなどを蓄積。
  • ヘルプセンター・FAQサイト: 製品情報や社内システムの使い方などを掲載。
  • イベント・キャンペーンサイト: 社内イベントの告知や申し込み受付。
  • 新入社員向けオンボーディングサイト: 入社手続きや社内情報などをまとめて提供。

アイデア次第で様々な情報共有基盤として活用できる点が魅力です。

【応用編】Googleサイト活用術:こんな業務が変わる!

Googleサイトを導入することで、具体的にどのような業務が効率化されるのでしょうか。いくつかの活用例をご紹介します。

ケース1:全社・部門ポータルサイトの構築

従来ファイルサーバーやメールで共有されていたお知らせ、規定、申請書などをGoogleサイトに集約。従業員はポータルサイトを見るだけで必要な情報にアクセスでき、情報検索の手間が大幅に削減されます。更新も容易なため、常に最新の情報を提供できます。

ケース2:プロジェクト単位の情報共有基盤

プロジェクトメンバーが必要とする資料、議事録、スケジュール、タスクリストなどをGoogleサイト上に集約。メンバー間の情報格差をなくし、円滑なコミュニケーションとプロジェクト推進を支援します。途中から参加したメンバーも、サイトを見れば容易に状況をキャッチアップできます。

ケース3:ナレッジマネジメント・FAQサイト

各部門が持つノウハウや業務マニュアル、よくある質問とその回答などをGoogleサイトに蓄積。従業員が必要な時に自己解決できる環境を整備し、問い合わせ対応の工数を削減します。また、組織全体の知識レベル向上にも繋がります。

中堅・大企業におけるGoogleサイト活用のポイント

中堅・大企業でGoogleサイトを効果的に活用するためには、いくつかのポイントがあります。

①ガバナンスと運用ルールの策定

誰が、どのようなサイトを、どこまで公開できるのか、といったルールを明確に定めることが重要です。Google Workspaceの管理機能を活用し、サイト作成権限や公開範囲設定のポリシーを適用することで、意図しない情報公開リスクを防ぎ、統制の取れたサイト運用を実現します。

②デザインテンプレートとブランディング

全社で利用するサイトのデザインや構成にある程度の統一性を持たせることで、ユーザーは目的の情報を探しやすくなり、企業としての一体感も醸成できます。共通のヘッダー・フッターを含むテンプレートを作成し、展開することが有効です。

③Google Workspaceや他システムとの連携強化

Googleサイト単体でも強力ですが、他のGoogle Workspaceツールや、場合によっては既存の基幹システムなどと連携させることで、その価値はさらに高まります。例えば、Apps Scriptを利用して、スプレッドシートのデータを自動でサイトに反映させるなどのカスタマイズも可能です。(より高度な連携については、専門家の支援を検討するのも良いでしょう)

Google WorkspaceのAI機能とGoogleサイト (2025年4月時点)

Google Workspaceでは、Gemini for Google Workspace といったAI機能の統合が進んでいます。現時点(2025年4月)でGoogleサイト自体に特化した高度なAI機能は限定的ですが、間接的に活用できる場面は増えています。

例えば、GoogleドキュメントでAI(Gemini)支援を受けて作成した文書やレポートを、そのままGoogleサイトに埋め込むことで、コンテンツ作成の効率を上げることができます。最新情報は、Google Workspaceの公式発表をご確認ください。

Google Workspace活用を成功させるために:XIMIXの支援

Googleサイトは手軽に始められる一方で、中堅・大企業で全社的に活用し、その効果を最大化するためには、適切な導入計画、運用ルールの策定、そして従業員への利用促進が不可欠です。

「自社に合った活用方法が分からない」「効果的な社内ポータルを設計したい」「運用ルールやガバナンスをどう設定すれば良いか」「Google Workspace全体の活用を最適化したい」

このような課題をお持ちではありませんか?

私たちXIMIXは、Google CloudおよびGoogle Workspaceのプレミアパートナーとして、多くの中堅・大企業様のDX推進をご支援してきた豊富な実績と知見を有しています。

Googleサイトの効果的な活用提案はもちろん、Google Workspace全体の導入コンサルティング、環境構築、運用設計、従業員向けトレーニング、そして継続的な伴走支援まで、お客様の状況や課題に合わせた最適なソリューションを提供します。

Googleサイトを含むGoogle Workspaceの導入・活用に関するご相談は、ぜひXIMIXにお任せください。


まとめ:Googleサイトで情報共有を次のレベルへ

Googleサイトは、専門知識不要で、低コストかつスピーディーに情報共有基盤を構築できる強力なツールです。社内ポータル、プロジェクトサイト、ナレッジベースなど、多様な用途で活用することで、業務効率化、コミュニケーション活性化、そしてDX推進に大きく貢献します。

特に、情報が分散しがちで、部門間の連携が課題となりやすい中堅・大企業において、Googleサイトはその解決策となり得ます。Google Workspaceとのシームレスな連携や柔軟な権限管理機能も、組織的な情報活用を後押しします。

この記事を参考に、ぜひGoogleサイトの活用を検討してみてはいかがでしょうか。そして、導入や活用に際して課題を感じられた際には、お気軽にXIMIXまでご相談ください。貴社の状況に合わせた最適な活用プランをご提案いたします。


【基本編】Googleサイト活用ガイド:機能、業務効率化、メリットまで徹底解説

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