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Google Workspace アップデート情報 (2026年10月26日〜11月1日)

作成者: XIMIX Google Workspace チーム|2026.11.06

はじめに

2026年10月26日〜11月1日の Google Workspace では、Google スプレッドシートの Fill with Gemini が、参照した Web の出典をセルごとに表示するようになりました。ほかに、ピボットテーブルのコンパクト形式、Gemini アプリでのファイルの作成・プレビュー・編集を加えた、主要なアップデート3件を取り上げます。

本記事では、この3件を「AI・Gemini 活用」「生産性・コンテンツ作成」の2テーマに分けて解説します。各アップデートには、提供対象、ロールアウト日程、管理者設定の要否、想定されるユースケース、公式ソースを記載しています。Gemini アプリの immersive explorations と、Google スライドの Gemini によるプレゼンテーション全体の編集は、記事末尾の「その他のアップデート」で要点を紹介します。

ピボットテーブルのコンパクト形式と Gemini アプリでのファイル作成には管理者設定がなく、Fill with Gemini の新機能は Gemini in Sheets が有効なユーザーに既定で提供されます。スプレッドシートを日常的に使う部門の方は、Fill with Gemini の出典表示とピボットテーブルの表示形式をご確認ください。

対象期間 2026-10-26 〜 2026-11-01
対象製品 Google Workspace
対象カテゴリ AI・Gemini 活用 / 生産性・コンテンツ作成(そのほかのアップデートは記事末尾の「その他のアップデート」に掲載)
アップデート件数 3件(主要トピック)

今回のアップデート一覧

 

AI・Gemini 活用

1. Google スプレッドシート — Fill with Gemini がセル単位で Web の出典を表示、1回で最大3,000セルに対応(2026年10月28日)

Google スプレッドシートで AI 関数(Gemini にセルの値を生成させる関数)を使うと、Gemini が参照した Web の出典がセルごとに表示されるようになりました。あわせて処理が改善され、1回のリクエストで扱えるセル数が最大3,000セルに広がりました。

🔍 何が変わったのか

  • セル単位の出典表示: 生成されたセルそれぞれに、Gemini が参照した Web の出典が表示されます。出典の表示はウェブ版の Google スプレッドシートで利用できます
  • 処理の改善: 応答が速くなり、セル間での出力の一貫性が向上しました。公式ブログでは、500セルの作業で手入力より最大55倍速いとしています(95名が参加した Google の社内調査で、英語のプロンプトを使う英語ユーザーを対象に、手入力と Fill with Gemini を比較した数値)
  • 処理できる量: 1回のリクエストで最大3,000セルに対応し、より多くのデータの要約、分類、処理を1回のリクエストで行えます
  • 管理者: Gemini in Sheets が有効なユーザーには既定で使えるようになります
  • エンドユーザー: スプレッドシートの右上にある「Ask Gemini」(スパークボタン)をクリックすると、サイドパネルで Gemini を使えます
  • ロールアウト: Rapid Release ドメイン、Scheduled Release ドメインとも、2026年10月20日から段階的に展開(機能が表示されるまで最大15日)
  • 提供対象:
    • Business: Business Standard and Plus
    • Enterprise: Enterprise Standard and Plus
    • Consumer: Google AI Pro and Ultra
    • Education Add-ons: Google AI Pro for Education
    • Other Add-ons: AI Expanded Access

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

公式ブログでは、要約、分類、データの処理をまとめて行う使い方が挙げられています。行数の多い一覧を扱う担当者が、AI 関数で各行を分類・要約し、セルごとに表示される出典と照らし合わせて、生成された値の根拠を確かめる使い方ができます。

✨ 導入メリット

  • Gemini が参照した Web の出典がセルごとに表示されるため、生成された値を出典と照らし合わせて確認できます
  • 1回のリクエストで最大3,000セルに対応し、より多くのデータの要約、分類、処理を1回で行えます

📚 公式ソース

2. Gemini アプリ — チャットの中でファイルを作成・プレビュー・編集可能に(2026年10月29日)

Gemini アプリのチャットの中で、ファイルの生成、プレビュー、編集ができるようになりました。全画面表示に切り替えて直接書き換えたり、テキストを選択して質問したり、Gemini に修正を頼んだりできます。Gemini アプリが提供されているすべての言語で、すべてのユーザーが利用できます。

🔍 何が変わったのか

  • 対応形式と環境: PDF のプレビューと編集はウェブ版とモバイル版で使えます。ドキュメント、スプレッドシート、スライド、Markdown ファイル、TXT ファイル、コードはウェブ版のみの対応です
  • スライド: プレゼンテーションのアウトラインやスライドの内容を作成し、チャットでレイアウトをプレビューできます。直接編集するか、Gemini にトーンや構成の調整を頼んだうえで、Google スライドで開くか、PPTX または PDF でダウンロードできます
  • スプレッドシート: プロンプトから管理表、表、データモデルを生成し、Gemini でプレビューしてから Google スプレッドシートで直接開けます
  • ドキュメントと PDF: PDF、Google ドキュメント、LaTeX、Markdown、TXT の下書きを作り、ウェブ版のインラインまたは全画面表示で、手作業またはプロンプトで編集できます。作成したファイルは Google ドライブにアップロードできます
  • 管理者: この機能の管理者設定はありません
  • エンドユーザー: Gemini アプリを使えるユーザーは、年齢にかかわらずファイルを生成できます。作りたいファイルの種類を Gemini に頼むと始められます
  • ロールアウト: Rapid Release ドメイン、Scheduled Release ドメインとも、提供開始済み
  • 提供対象: すべての Google Workspace のお客様、Workspace Individual の契約者、個人の Google アカウントのユーザー

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

公式ブログでは、スライドの作成、管理表の生成、文書や PDF の下書きが例として挙げられています。社内説明会の資料を準備する担当者が、Gemini アプリでアウトラインとスライドの内容を作り、チャットでプレビューしながらトーンを調整し、仕上げを Google スライドで行う使い方ができます。

✨ 導入メリット

  • チャットで生成した内容を、別のアプリに移す前に Gemini アプリの中でプレビュー・編集できます
  • 作成したファイルを Google スライドや Google スプレッドシートで開いたり、Google ドライブにアップロードしたりして、そのまま作業を続けられます

📚 公式ソース

生産性・コンテンツ作成

3. Google スプレッドシート — ピボットテーブルにコンパクト形式を追加、Excel からのインポートでも形式を維持(2026年10月28日)

Google スプレッドシートのピボットテーブル(データを集計・分類して表示する表)で、コンパクト形式のレイアウトを選べるようになりました。複数の階層を持つピボットテーブルを読みやすく保ち、横方向のスクロールを減らせます。

🔍 何が変わったのか

  • レイアウトの選択: ピボットテーブルのエディタで直接選べます
    • アウトライン形式: 行フィールドがそれぞれ別の列に表示されます
    • コンパクト形式: すべての行フィールドが1つの列にまとめられ、インデントと行内の展開・折りたたみボタンで階層を示します
  • Excel との互換性: 従来は、コンパクト形式のピボットテーブルを含む Microsoft Excel ファイルをインポートすると、アウトライン形式に変換され、ピボットテーブルの構造が変わっていました。今後は元のレイアウトがインポート時に保たれ、Excel に書き出し直した場合も維持されます
  • 管理者: この機能の管理者設定はありません
  • ロールアウト: Rapid Release ドメインは2026年10月22日から段階的に展開。Scheduled Release ドメインは2026年11月6日から段階的に展開予定(いずれも機能が表示されるまで最大15日)
  • 提供対象: すべての Google Workspace のお客様、個人の Google アカウントのユーザー

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

部門や担当者など複数の行フィールドで売上を集計している担当者が、コンパクト形式に切り替えて、階層を1つの列で確認する使い方ができます。Excel でコンパクト形式のピボットテーブルを作っている取引先や部署とファイルをやり取りする場合も、インポートと書き出しでレイアウトが保たれます。

✨ 導入メリット

  • 行フィールドが1つの列にまとまるため、階層の多いピボットテーブルでも横方向のスクロールが減ります
  • 従来は Excel からのインポートでアウトライン形式に変わっていましたが、今後は元のレイアウトが保たれ、Excel に書き出し直した場合も維持されます

📚 公式ソース

その他のアップデート

上記のほかに、今回の期間には次のアップデートが公開されました。

  • Gemini アプリ(2026年10月28日): 宇宙から原子までのテーマを、階層をたどりながらインタラクティブに学べる immersive explorations のライブラリが追加されました。対応言語は英語、インドネシア語、ヒンディー語、ブラジルポルトガル語、フランス語、簡体字中国語で、それ以外の言語のユーザーには現在、英語のみの体験が提供されます。(公式ブログ)
  • Google スライド(2026年10月30日): Gemini に1つのプロンプトで指示して、複数のスライドやプレゼンテーション全体のスタイル、内容、書式をまとめて編集できるようになりました。公開時点では英語のみの対応で、2026年10月29日から展開が始まっています(機能が表示されるまで15日を超える場合あり)。(公式ブログ)

まとめ

Fill with Gemini の出典表示は、Gemini in Sheets が有効なユーザーに既定で提供されます。ピボットテーブルのコンパクト形式は、 Scheduled Release ドメインへ2026年11月6日から展開される予定です。ピボットテーブルのコンパクト形式と Gemini アプリでのファイル作成には、管理者設定はありません。

Gemini アプリでのファイルの作成・プレビュー・編集は、Gemini アプリが提供されているすべての言語で使えます。immersive explorations は対応言語に日本語が含まれず、スライドのプレゼンテーション全体の編集は公開時点で英語のみの対応です。

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参考資料