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Google Cloud アップデート情報 | AI (2026年10月5日〜2026年10月11日)

作成者: XIMIX Google Cloud チーム|2026.10.14

はじめに

2026年10月5日〜10月11日の Google Cloud AI カテゴリでは、AI 開発者ツールの提供形態が変わりました。Gemini Code Assist の Standard / Enterprise サブスクリプションの新規販売が10月9日に終了し、代わりの手段として Antigravity(Gemini Enterprise で利用できる AI 開発者ツール)が案内されています。その Antigravity では、管理者の設定により Claude Opus 5.5 と Claude Sonnet 5.5 を選べるようになりました。モデル面では、画像生成・編集モデル Gemini Nano Banana 2.1 が正式提供(GA)となり、Claude Haiku 5.5 が Model Garden に加わっています。

本記事では、この期間に公式リリースノートで発表された AI カテゴリの10件のアップデートを、リリース日の順に解説します。各トピックには、公式ドキュメントと該当日のリリースノートへのリンク、想定されるユースケース、業務上のメリットを添えました。Gemini Code Assist の販売終了、CodeMender の2回の更新、Google Cloud CCaaS 6.19 には、自社での対応を判断するための観点も載せています。

経営層の方は「開発者向け AI ツールの契約をどう移行するか」、IT 担当者の方は「従量課金の上限と提供条件をどう管理するか」という視点で読み進めると、判断の材料を拾いやすくなります。

対象期間 2026年10月5日〜2026年10月11日
対象製品 Google Cloud
対象カテゴリ AI
アップデート件数 10件(主要トピック)

今回のアップデート一覧

アップデート詳細

1. Gemini Enterprise Agent Platform — CodeMender が v0.12.0 へ更新(2026年10月5日)

CodeMender(コードベースの脆弱性を検出・検証し、修正まで行う AI のコードセキュリティエージェント)が v0.12.0 へ更新されました。隠しファイルのスキャン、大きなファイルへの対応、すべてのスキャン方式でのレポート出力が加わっています。CodeMender は限られた顧客向けの Public Preview として提供されており、利用には営業担当への連絡が必要です。公式ドキュメントでは、限定的なテストと評価のための提供であり、商用・本番目的では使用できないと説明されています。

🔍 何が変わったのか

  • 隠しファイルのスキャン: cm find に --include-hidden フラグ(または config.yaml の scan 配下の include_hidden)が追加されました。.github/ や .config/ のような隠しディレクトリとファイルも脆弱性スキャンの対象にできます
  • 大きなファイルへの対応: スキャン対象を探すときのファイルサイズ上限(max_file_size_kb)の既定値が 500 KB から 2 MiB に引き上げられました。--deep と --diff のスキャンでは、64 KB を超えるファイルもプレビュー部分の先まで読み取れます
  • レポート出力: cm find --output が、標準・--deep・--parallel・--diff のすべてのスキャンでレポートを書き出すようになりました
  • 修正範囲の限定: cm fix は、修正対象の脆弱性と関係のない CI/CD パイプライン、静的解析の設定、ビルド定義、リポジトリの設定ファイルを変更しなくなりました
  • トークン使用量の集計: セッションの最終ターンだけでなく、全ターンの合計を報告するようになりました。cm stats とセッションのエクスポートの値が、請求される使用量と一致します
  • 不具合修正: cm report と cm stats で検出結果が重複する問題など、5件が修正されました。このうち、確度の高い検出結果には実際に成立する攻撃手順を求めるようにした修正(誤検知の削減)と、--deep・--diff のワーカーのセッションを cm stats に含める修正により、検出件数や統計の値が以前と変わる可能性があります

✨ 使えるようになる機能

  • 隠しディレクトリ・隠しファイルを含めた脆弱性スキャン
  • 2 MiB までのソースファイルのスキャン
  • すべてのスキャン方式でのレポートのファイル出力

⚠️ 使えなくなる機能 / 変更点

  • ファイルサイズ上限の既定値が 500 KB から 2 MiB に変わります。以前の既定値 500 KB を使っている既存の設定は、自動的に引き上げられます
  • cm fix は、修正対象の脆弱性の範囲外にある CI/CD パイプラインやビルド定義などを変更しなくなります
  • トークン使用量が全ターンの合計で表示されるため、cm stats の値は以前より大きくなる可能性があります
  • 公式リリースノートでは、廃止・非推奨化された機能は示されていません

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

Public Preview で CodeMender を評価している開発部門とセキュリティ部門が対象です。.github/ や .config/ のような隠しディレクトリにあるファイルもスキャンに含めたい場合や、大きなソースファイルが多いリポジトリを評価する場合に、今回の変更が関係します。

✨ 導入メリット

  • これまでスキャン対象から外れていた隠しファイルや大きなファイルも点検でき、評価の網羅性が上がります
  • 修正の範囲が脆弱性に関係するファイルに限られるため、修正内容のレビューがしやすくなります
  • トークン使用量が請求額と一致するため、評価にかかる費用を見積もりやすくなります

🤔 判断観点

  • 影響範囲: ファイルサイズ上限を既定値のまま使っている設定と、トークン使用量や検出件数を記録している評価レポートが確認対象です
  • 検証推奨事項: スキャン対象が増えるため、更新前後でスキャン時間とトークン使用量がどう変わるかを確認する進め方が考えられます
  • 集計の連続性: 検出件数と統計の値は修正前後で変わる可能性があるため、評価結果を時系列で比べる場合は版数を併記する観点があります

📚 公式ソース

2. Gemini Enterprise — Antigravity の Boost と Teamwork を管理者が制御可能に(GA・2026年10月6日)

Gemini Enterprise(企業向けの AI アシスタント・エージェントプラットフォーム)で、組織のユーザーが Google Antigravity の Boost と Teamwork を使えるかどうかを、管理者が制御できるようになりました。この管理設定は Gemini Enterprise の管理者向けに GA として提供されています。

🔍 何が変わったのか

  • Boost: 階層型のマルチエージェント構成で、複雑なアルゴリズムの課題や踏み込んだデバッグに取り組む機能です。/boost コマンドで使います。Antigravity では GA です
  • Teamwork: 自律的に動く複数のサブエージェントを連携させ、大規模で長期にわたるプロジェクトを実行する機能です。/teamwork-preview コマンドで使います。Antigravity では Preview です
  • 管理設定: 管理者が、組織のユーザーにこれらの機能へのアクセスを許可するかどうかを設定できます

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

Gemini Enterprise で Antigravity を開発者に提供している情報システム部門が対象です。Preview の Teamwork は評価用のチームにだけ開放し、GA の Boost は全開発者に開放する、といった段階的な展開を設定で表現できます。

✨ 導入メリット

  • 提供段階の異なる機能を、組織の方針に合わせて個別に開放できます
  • 新しい機能の利用範囲を管理者が把握したうえで展開でき、利用ルールの整備と並行して導入を進められます

📚 公式ソース

3. Gemini Enterprise Agent Platform — Gemini Nano Banana 2.1 が正式提供(GA・2026年10月6日)

画像の生成と編集を行うモデル Gemini Nano Banana 2.1(gemini-nano-banana-2.1)が、Gemini Enterprise Agent Platform(機械学習・生成 AI を統合的に扱う Google Cloud のプラットフォーム)で GA となりました。リリースノートでは、高速なマルチモーダル画像生成・編集向けに最適化され、画質、プロンプトへの忠実さ、画像内の文字の描画が改善されたモデルと説明されています。

🔍 何が変わったのか

  • 提供段階: GA(正式提供)です
  • 出力解像度: 1K、2K、4K に対応します
  • 提供ロケーション: モデルの提供、Provisioned Throughput、Standard PayGo のいずれも global のみです
  • 入出力: テキストと画像の入出力に対応し、動画は入力のみです。音声には対応していません
  • 主な機能と制約: 画像の生成・編集、複数ターンにわたる編集、Google 検索によるグラウンディング、コンテキストキャッシュ、バッチ推論に対応します。関数呼び出し、チューニング、構造化出力などには対応していません

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

商品画像やバナーを制作するマーケティング部門と、画像生成を組み込んだアプリケーションを開発するチームが対象です。画像内の文字の描画が改善されているため、文字を含む告知用画像の作成と、複数回のやり取りによる修正の検証に使えます。

✨ 導入メリット

  • GA として提供されるため、本番の業務に組み込む判断がしやすくなります
  • 4K までの解像度を選べるため、用途に応じて出力サイズを使い分けられます
  • 対話しながら画像を修正できるため、制作の手戻りにかかる時間を短縮できます

📚 公式ソース

4. Gemini Enterprise — Frontline・EDU・Emerging Market エディションで超過分の従量課金が可能に(2026年10月7日)

Gemini Enterprise で、クォータ(割り当てられた利用量)を超えた分を従量課金で使い続ける設定(Pay-as-you-go usage above quota)を、Frontline、EDU、Emerging Market の各エディションでも有効にできるようになりました。有効にすると、ユーザーはエディション全体で共有するクォータの上限に達した後も、従量課金の料金で機能を使い続けられます。

🔍 何が変わったのか

  • Frontline エディション: Frontline Starter、Frontline Worker
  • EDU エディション: EDU、EDU Pro
  • Emerging Market エディション: Standard Emerging Market、EDU Emerging、EDU Pro Emerging、EDU Gov Emerging。公式ドキュメントでは、対象かどうかは Google のアカウントチームが決めると説明されています
  • 前提条件: 月次の請求書が発行される Cloud Billing アカウント(請求書払い)と、無料トライアルではない有効なサブスクリプションが必要です
  • 設定の単位: Google Cloud コンソールの Gemini Enterprise > Usage & Spending で、エディションごとに個別に設定します

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

現場の従業員向けの Frontline エディションや、教育機関向けの EDU エディションを導入している組織の、情報システム部門と予算管理の担当者が対象です。試験期間や繁忙期に利用が集中し、共有のクォータを使い切る可能性がある場合に、利用を止めずに業務を続ける選択肢になります。

✨ 導入メリット

  • クォータに達した時点で機能が使えなくなる状態を避けられます
  • エディションごとに設定できるため、超過を許可する範囲を組織の方針に合わせて選べます

🤔 判断観点

  • 費用の上限: 公式ドキュメントでは、月額の支出上限を設定せずに有効にすると、機能の利用は制限なく続くと説明されています。上限は Cloud Billing の予算として設定します
  • 上限の反映の遅れ: 利用の停止が反映されるまで数分かかることがあり、上限を超える料金が発生する可能性があると記載されています
  • 無料トライアル: 無料トライアルのサブスクリプションは、超過分の従量課金の対象外です

📚 公式ソース

5. Gemini Enterprise Agent Platform — Claude Haiku 5.5 が Model Garden に追加(2026年10月7日)

Anthropic の Claude Haiku 5.5 が Model Garden(Google 製とパートナー各社のモデルを一覧から選んで使えるカタログ)で利用できるようになりました。公式ドキュメントでは、コーディング、サブエージェント、応答速度が重視される大規模な用途に向けた、高性能でコスト効率の高いモデルと説明されています。

🔍 何が変わったのか

  • 提供段階: モデルのページでは GA と記載されています。モデル ID は claude-haiku-5-5 です
  • 提供ロケーション: 米国と欧州のマルチリージョン、global エンドポイントです。ML 処理のロケーションとしては、米国・欧州のマルチリージョンと asia-southeast1 が記載されています
  • コンテキスト長: 入力は最大 1,000,000 トークン、出力は最大 128,000 トークンです
  • 入出力と機能: テキスト・画像・PDF を入力し、テキストを出力します。コンピュータ使用、ウェブ検索、バッチ予測、プロンプトキャッシュ、関数呼び出しなどに対応します
  • 提供終了日: 2027年10月7日より前には提供を終了しないと記載されています

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

複数のエージェントを組み合わせた AI アプリケーションを開発しているチームが対象です。応答速度が求められる処理や、親エージェントから呼び出されるサブエージェントにこのモデルを割り当て、処理の内容に応じてモデルを使い分ける検証に使えます。

✨ 導入メリット

  • 同じプラットフォーム上で、用途に合わせてパートナー各社のモデルを選べます
  • 提供終了日の目安が示されているため、システムの更新計画を立てやすくなります

📚 公式ソース

6. Gemini Enterprise Agent Platform — CodeMender が v0.13.0 へ更新(2026年10月7日)

CodeMender が v0.13.0 へ更新されました。繰り返しスキャンしたときの検出結果の重複除去が一貫するよう改善され、あわせて4件の不具合が修正されています。提供条件は v0.12.0 と同じく、限られた顧客向けの Public Preview であり、商用・本番目的では使用できません。

🔍 何が変わったのか

  • 重複除去の一貫性: cm find を標準・--deep・--diff・--parallel で繰り返し実行したときの、検出結果の重複除去の一貫性が改善されました
  • 不具合修正: 重複として除かれた検出結果が cm report --status DISMISSED に表示される問題など、4件が修正されました。再試行できないストリーミングのエラーは、再試行せずにすぐ失敗するようになっています

✨ 使えるようになる機能

  • 不具合修正と既存機能の改善が中心のリリースであり、公式にハイライトされた新機能はありません

⚠️ 使えなくなる機能 / 変更点

  • 公式リリースノートでは、廃止・非推奨化された機能は示されていません

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

CodeMender で同じリポジトリを定期的にスキャンし、検出結果を追跡している評価担当者が対象です。スキャンの方式を変えて繰り返し実行しても、同じ脆弱性が別の検出結果として数えられにくくなります。

✨ 導入メリット

  • 検出結果の重複が減り、確認すべき件数を正しく把握しやすくなります
  • Ctrl+C でセッションを中断したときもローカルの状態とログが保存されるため、評価の記録が残りやすくなります

🤔 判断観点

  • 影響範囲: --deep や --diff を並行して実行している評価環境が、状態管理の改善の対象です
  • 検証推奨事項: v0.12.0 と続けて更新する場合、検出件数の変化がどちらの版によるものかを区別できるよう、版ごとに結果を記録する進め方が考えられます

📚 公式ソース

7. Gemini Enterprise — シンガポールで Gemini 3.8 Flash が正式提供(GA・2026年10月8日)

Gemini Enterprise で、Gemini 3.8 Flash がシンガポール(sg)で GA となりました。リージョン内での保存データ(at-rest)のデータ所在地(DRZ)と、機械学習処理(MLP)に対応しています。

🔍 何が変わったのか

  • 提供ロケーション: シンガポール(sg)が追加されました
  • データの所在地: 保存データ(at-rest)のデータ所在地と、機械学習処理の両方がリージョン内に対応します
  • 管理者の設定: 公式ドキュメントでは、管理者が Gemini Enterprise アプリで Gemini 3.8 Flash の利用をオン・オフできると説明されています
  • 利用の条件: シンガポール(sg)は国単位のリージョン(in-country)に該当し、allowlist 付きの GA です。利用するには Google のアカウントチームへの連絡が必要です。なお、日本(asia-northeast1)では Gemini 3.8 Flash は提供されていません(ロケーションのページ、2026年10月12日時点)

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

シンガポールに拠点を持ち、データを国内に保管・処理することが求められる企業の、情報システム部門とコンプライアンス部門が対象です。データの所在地の要件を満たしたうえで、Gemini Enterprise の AI アシスタントを現地の従業員に展開する検討に使えます。

✨ 導入メリット

  • 保存データの所在地と機械学習処理をシンガポールのリージョン内に置けるため、データ所在地の要件への対応がしやすくなります
  • 規制や社内規程の都合で導入を見送っていた拠点でも、Gemini 3.8 Flash を利用する選択肢が広がります

📚 公式ソース

8. Gemini Enterprise — AI 開発者ツールで Claude Opus 5.5 と Claude Sonnet 5.5 を利用可能に(2026年10月8日)

Gemini Enterprise の AI 開発者ツール(Antigravity 2.0、Antigravity CLI、Antigravity for IDEs)で、管理者が Anthropic の Claude Opus 5.5(claude-opus-5-5)と Claude Sonnet 5.5(claude-sonnet-5-5)を有効にできるようになりました。サードパーティのモデルは既定でオフになっており、管理者の同意が必要です。

🔍 何が変わったのか

  • コンソールでの同意: Google Cloud コンソールの Gemini Enterprise > Settings > AI developer tools > Antigravity authorized models で、利用規約に同意して有効にします。Anthropic のアカウントを別に用意する必要はありません
  • 前提条件: サードパーティのモデルを有効にする前に、超過分の従量課金(Overages)をオンにする必要があります。公式ドキュメントでは、後で Overages をオフにすると、開発者は再びオンにするまでサードパーティのモデルを使えなくなると説明されています
  • 提供ロケーション: 推論は global、us、eu のロケーションで利用できます。国単位のリージョン(in-country)には対応していません。利用できる国と地域は、Anthropic のサポート対象国・地域の一覧で確認します
  • 課金: 利用量は Cloud Billing アカウントに従量課金として請求され、Gemini モデルが使うエディションのシート分のクレジットとは別扱いです。プロジェクトの支出上限(すべてのモデルが対象)にも計上されます
  • 思考レベル: 開発者は既存の Gemini Enterprise のライセンスでサインインし、モデルの選択画面で Low、Medium、High、Max の思考レベルを選びます。既定は Medium です

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

Antigravity を開発者に提供し、作業の内容に応じてモデルを使い分けたい開発部門と情報システム部門が対象です。Anthropic のアカウントを別に用意したりオンボーディングを受けたりせずに、管理者がコンソールで規約に同意するだけで、既存の Gemini Enterprise の環境と請求の仕組みの中で Claude のモデルを試せます。

✨ 導入メリット

  • Anthropic のアカウントを別に用意せず、コンソールでの規約への同意で利用を開始できます
  • 費用が Cloud Billing に集約され、支出上限で管理できるため、予算管理がしやすくなります
  • 既定でオフのため、管理者が承認した組織だけでサードパーティのモデルが使われます

📚 公式ソース

9. Google Cloud CCaaS 6.19 がリリース — 振り分けと後処理の不具合を修正(2026年10月8日)

コンタクトセンター基盤の Google Cloud Contact Center as a Service(CCaaS)で、バージョン 6.19 がリリースされました。問い合わせの振り分けや接続に関する不具合を中心に、6件が修正されています。インスタンスへの適用時期は、選択しているデプロイスケジュールによって決まります。

🔍 何が変わったのか

  • 振り分け・接続の修正(4件): チャットの割り当てがほぼ同時に届いたとき、オペレーターに上限を超える数の同時チャットが割り当てられる問題など、4件が修正されました
  • 後処理の修正(1件): 後処理中にスーパーバイザーがオペレーターをサインアウトさせると、必須の対応結果(disposition)が記録されずに破棄される問題が修正されました
  • 情報の露出の修正(1件): バーチャルエージェントから有人オペレーターへ引き継ぐ際に、オペレーターの会社のメールアドレスと内部 ID がブラウザのネットワークのメタデータに含まれていた問題が修正されました

✨ 使えるようになる機能

  • 不具合修正のみのリリースであり、公式にハイライトされた新機能はありません

⚠️ 使えなくなる機能 / 変更点

  • 公式リリースノートでは、廃止・非推奨化された機能は示されていません

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

CCaaS を運用しているコンタクトセンター全般が対象です。とくに、チャットの同時対応数に上限を設けている運用や、スキルベースのキューで通話を振り分けている運用では、オペレーターの負荷の偏りに関わる修正が含まれます。

✨ 導入メリット

  • 同時対応数の上限とスキルベースの振り分けが設定どおりに働き、オペレーターの負荷の偏りを減らせます
  • スーパーバイザーによるサインアウト時にも対応結果が破棄されなくなり、対応記録の欠落を防げます
  • オペレーターの会社のメールアドレスと内部 ID が、ブラウザのネットワークのメタデータに含まれなくなります

🤔 判断観点

  • 緊急性: オペレーターの会社のメールアドレスと内部 ID がブラウザのネットワークのメタデータに含まれていた問題の修正が含まれます。バーチャルエージェントから有人対応への引き継ぎを使っているかどうかが、確認の優先度を決める起点になります
  • 影響範囲: チャット・音声の振り分けを設計している運営管理者と、後処理の対応結果を集計しているスーパーバイザーが確認対象です
  • ロールアウト戦略: 適用時期は選択中のデプロイスケジュールに依存します。公式のスケジュール情報を確認し、適用後に振り分けの状況を確かめる計画を立てるという観点があります

📚 公式ソース

10. Gemini — Gemini Code Assist Standard / Enterprise の販売が終了(2026年10月9日)

2026年10月9日から、Gemini Code Assist Standard と Gemini Code Assist Enterprise のサブスクリプションを新規に購入できなくなりました。既存のサブスクリプションは契約期間の終了まで引き続き利用・サポートされますが、自動更新は2027年に終了します。代わりの AI 開発者ツールとして、対象の Gemini Enterprise サブスクリプションと Gemini Enterprise Agent Platform で利用できる Antigravity が案内されています。

🔍 何が変わったのか

  • 新規購入: 2026年10月9日から、Standard と Enterprise のサブスクリプションを新規に購入できません
  • 既存のサブスクリプション: 契約期間の終了まで引き続き利用でき、サポートも受けられます
  • ライセンスの追加: 2027年1月31日まで可能です
  • 自動更新: 年間契約は2027年1月31日まで、月間契約は2027年12月31日まで自動更新できます。それ以降は更新できません

✨ 使えるようになる機能

  • 代わりの手段として、対象の Gemini Enterprise エディション(Standard、Plus、Pay-as-you-go など。請求書払いの Cloud Billing アカウントが必要)に含まれる Antigravity でエージェント型のコーディングを利用できます
  • Antigravity の IDE 拡張機能は VS Code と JetBrains に対応しています
  • Gemini CLI の利用者向けに、Antigravity CLI への移行ガイドが用意されています

⚠️ 使えなくなる機能 / 変更点

  • Gemini Code Assist Standard / Enterprise の新規購入(2026年10月9日から)
  • ライセンスの追加と年間契約の自動更新(2027年1月31日の後)
  • 月間契約の自動更新(2027年12月31日の後)

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

Gemini Code Assist Standard / Enterprise を開発部門に導入している企業の、情報システム部門と購買・契約の担当者が対象です。契約の更新時期と照らし合わせて、Antigravity への移行と Gemini Enterprise の契約をいつ準備するかを決める材料になります。

✨ 導入メリット

  • ライセンスの追加と自動更新の期限が示されているため、移行の時期を逆算して計画を立てられます
  • VS Code・JetBrains 向けの拡張機能と CLI の移行ガイドがあり、開発者の作業環境を大きく変えずに移行を検討できます

🤔 判断観点

  • 契約の期限: 公式ドキュメントでは、最終の更新日または契約終了日より前に Gemini Enterprise への移行を計画するよう案内されています。年間契約か月間契約かで期限が異なります
  • 影響範囲: Gemini Code Assist を使っている開発者全員と、Gemini CLI を業務で使っている開発者が確認対象です
  • 検証推奨事項: 利用している IDE で Antigravity の拡張機能を試し、社内の開発ルールやセキュリティ設定と合うかを確かめる進め方が考えられます
  • ライセンス計画: 2027年1月31日以降はライセンスを追加できないため、人員の増加が見込まれる場合は、それまでの調達計画を整理しておく観点があります

📚 公式ソース

まとめ

2026年10月5日〜10月11日の AI カテゴリでは、AI 開発者ツールの提供形態が切り替わりました。Gemini Code Assist Standard / Enterprise は10月9日に新規販売を終え、ライセンスの追加と年間契約の自動更新は2027年1月31日、月間契約の自動更新は2027年12月31日が期限です。移行先として案内されている Antigravity では、管理者が Boost と Teamwork(Preview)の利用可否を設定でき、Claude Opus 5.5 と Claude Sonnet 5.5 も選べるようになりました。ただし Claude のモデルは既定でオフであり、超過分の従量課金を有効にすることが前提です。

モデル面では、画像生成・編集の Gemini Nano Banana 2.1 が GA(global のみ)となり、Claude Haiku 5.5 が Model Garden に加わりました。Gemini 3.8 Flash は、シンガポールで(allowlist 付きの提供)、保存データの所在地(DRZ)と機械学習処理(MLP)をリージョン内に置いて使えます。Frontline・EDU・Emerging Market エディションでも超過分の従量課金を設定できるようになったため、IT 担当者の方は月額の支出上限とあわせて設定を確認してください。

CodeMender は v0.12.0 と v0.13.0 の2回更新され、スキャン対象の拡大と検出結果の重複除去が進みました。Google Cloud CCaaS 6.19 では、振り分けの不具合とオペレーター情報の露出が修正されています。経営の視点では、開発者向け AI ツールの契約の移行時期と、従量課金の予算の枠をあわせて決めることになります。

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参考資料