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Google Cloud アップデート情報 | AI (2026年9月21日〜2026年9月27日)

作成者: XIMIX Google Cloud チーム|2026.10.05

はじめに

2026年9月第4週の Google Cloud AI カテゴリでは、AI エージェントを業務に組み込む部分の整備が進みました。CX Agent Studio では、別のエージェントを道具として呼び出す Agent as a tool が正式提供(GA)となり、応対の品質を監視する Supervisor agents、遠隔のエージェントと連携するエージェント間プロトコルツールも利用できるようになりました。モデル面では Anthropic's Claude Opus 5.5 が Model Garden に加わり、Muse Spark 1.3 from Meta が Preview で提供されています。音声対話向けの Gemini 3.8 Live は GA となりました。

本記事では、2026年9月21日〜9月27日に公式リリースノートで発表された Google Cloud AI カテゴリの31件のアップデートについて、主要トピックを整理して解説します。同一内容で重複して掲載された項目や、定型的なリリース告知はまとめたうえで、17項目としてリリース日順に並べています。各項目には公式ドキュメントと該当日のリリースノートへのリンク、想定されるユースケース、業務上のメリットを添えました。

コンタクトセンター基盤の Google Cloud CCaaS については、バージョン 6.15 の正式リリースと、高度なレポートダッシュボードのプレリリースノート 6.14 の両方が公開されています。この2つは別系列のバージョンであり、前者は提供済み、後者は提供前の予告情報という違いがあります。経営層の方は「AI エージェントをどの業務から適用するか」、IT 担当者の方は「Preview 段階の機能をどう検証し、既定値の変更にどう備えるか」という視点で読み進めると、判断の材料を拾いやすくなります。

対象期間 2026年9月21日〜2026年9月27日
対象製品 Google Cloud
対象カテゴリ AI
アップデート件数 31件(主要トピック17項目として整理して解説)

今回のアップデート一覧

アップデート詳細

1. Gemini Enterprise — Gemini 3.8 Flash が GA となり既定で有効化(2026年9月23日)

Gemini 3.8 Flash が正式提供(GA)となり、Gemini Enterprise アプリの global・us・eu の各リージョンで既定で有効になりました。既定値が切り替わるため、利用者が使うモデルが管理者の操作なしで変わります。管理者は機能管理の画面でオフに切り替えられます。

🔍 何が変わったのか

  • 提供段階: GA(正式提供)となりました
  • 既定の動作: global・us・eu の各リージョンで、Gemini Enterprise アプリの既定として有効になります
  • 管理者による無効化: 機能管理の Gemini 3.8 Flash トグルで、利用者に対してオフにできます
  • 未対応のリージョンでの有効化: 未対応の国内リージョンについては、警告ダイアログを承認してトラフィックを global エンドポイントへ振り向けることで、有効にできます

✨ 使えるようになる機能

  • Gemini 3.8 Flash が GA となり、global・us・eu のリージョンで追加の設定なしに利用できます
  • 未対応の国内リージョンでも、警告ダイアログを承認して global エンドポイントへ振り向ける選択肢が用意されています
  • 管理者が機能管理のトグルで、Web アプリ単位に提供可否を切り替えられます

⚠️ 使えなくなる機能 / 変更点

  • 既定値が変わります。管理者が何もしなくても、対象リージョンでは Gemini 3.8 Flash が有効な状態になります
  • 未対応の国内リージョンで有効にする場合、トラフィックは global エンドポイントへ振り向けられます。処理地域に関する社内規程がある組織では、確認の対象になります
  • 公式リリースノートでは、廃止された機能や非推奨化された機能は示されていません

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

Gemini Enterprise を全社の AI アシスタントとして展開している情報システム部門と、データの取り扱い方針を管理する部門が対象です。既定で有効になるため、利用者側の設定変更なしに新しいモデルでの応答へ切り替わります。データレジデンシー(データを保管・処理する地域の制約)を定めている組織では、対象リージョンとエンドポイントの関係を確認したうえで、有効化の方針を決めることになります。

✨ 導入メリット

  • 既定で有効になるため、利用者への展開作業なしに新しいモデルを使い始められます
  • 管理者側にトグルが用意されており、Web アプリごとに組織の方針へ合わせて制御できます
  • 対象リージョンが公式に明示されているため、処理地域の要件との照合を事前に行えます

🤔 判断観点

  • 緊急性: 既定値の変更であり、管理者が操作しなければ有効な状態になります。方針を決める前に把握しておくという観点があります
  • 影響範囲: Gemini Enterprise アプリを利用する全従業員が対象になりえます。global・us・eu のどのリージョンを使っているかの確認が起点になります
  • データレジデンシー: 未対応の国内リージョンで有効化する場合、global エンドポイントへ振り向けられます。社内規程や契約上の要件と照らし合わせる必要があるかを確認する余地があります
  • 検証推奨事項: 既存のプロンプトや業務用エージェントで、応答の傾向がこれまでと変わらないかを確認する進め方が考えられます
  • ロールアウト戦略: トグルでいったんオフにし、一部の部門で確認してから全社へ広げるという段階的な進め方もあります

📚 公式ソース

2. Gemini Enterprise Agent Platform — Gemini 3.8 Live が正式提供(GA)(2026年9月24日)

Gemini 3.8 Live が正式提供(GA)となりました。公式リリースノートでは、音声の品質、モデルの信頼性、エージェントのオーケストレーション(複数の処理をまとめて進める制御)の改善が示されています。リアルタイムの音声対話を扱う Gemini Live API の系列のモデルです。

🔍 何が変わったのか

  • 提供段階: GA(正式提供)となりました
  • 公式に示された改善点: 音声の品質、モデルの信頼性、エージェントのオーケストレーションの3点が挙げられています
  • 関連する API: 詳細は Gemini 3.8 Live のドキュメントと、Gemini Live API の概要ドキュメントに示されています

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

電話応対や音声アシスタントなど、リアルタイムの音声対話を業務に取り入れている部門と、その仕組みを構築する開発チームが対象です。音声での応対は、わずかな音質の乱れや応答の途切れが利用者の体験に直結します。GA となったことで、検証段階にとどめていた構成を本番の業務システムへ引き上げる判断がしやすくなります。

✨ 導入メリット

  • GA として提供されるため、本番の業務システムへ組み込む判断がしやすくなります
  • 音声品質とモデルの信頼性の改善により、音声応対の体験を高められます(公式に示された内容です)
  • エージェントのオーケストレーションの改善により、複数の処理を含む音声対話を構成しやすくなります

📚 公式ソース

3. Gemini Enterprise Agent Platform — Anthropic's Claude Opus 5.5 が Model Garden で利用可能に(2026年9月22日)

Anthropic's Claude Opus 5.5 が、Model Garden で利用できるようになりました。Model Garden は、Google 製のモデルとパートナー各社のモデルを一覧から選んで使えるカタログです。Gemini Enterprise Agent Platform(機械学習・生成 AI を統合的に扱う Google Cloud のプラットフォーム)上で、複数のモデルを同じ基盤の中から選べます。

🔍 何が変わったのか

  • 追加されたモデル: Anthropic's Claude Opus 5.5 が Model Garden に加わりました
  • 公開内容の範囲: 今回のリリースノートには、Model Garden での提供以外の記載はありません。詳細は公式の製品ドキュメントで確認できます

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

用途に応じて複数の生成 AI モデルを使い分けたい、AI アプリケーション開発チームやデータ活用部門が対象です。Gemini Enterprise Agent Platform では Google 以外のパートナーモデルも扱えるため、同じ基盤の上でモデルを比較し、業務に合うものを選べます。

✨ 導入メリット

  • 同一のプラットフォーム上で複数のモデルを扱えるため、用途ごとに適したモデルを選びやすくなります
  • モデルの追加にあわせて構成を大きく変えずに済み、比較検証にかかる手間を抑えられます
  • 選択肢が広がることで、AI 活用の適用範囲を用途単位で見直しやすくなります

📚 公式ソース

4. CX Agent Studio — エージェント機能の拡張(2026年9月24日)

CX Agent Studio(顧客対応向けの会話 AI を構築するプラットフォーム)で、エージェントの構成に関わる4つの機能が公開されました。別のエージェントを道具として呼び出す Agent as a tool が正式提供(GA)となり、応対を監視する Supervisor agents、遠隔のエージェントと連携するエージェント間プロトコルツール、音声エージェント向けの Composite model も利用できるようになっています。

🔍 何が変わったのか

  • Agent as a tool が GA: 会話を別のエージェントへ引き渡すことなく、既存のエージェントの機能を呼び出して再利用できます。公式ドキュメントでは、会話を引き渡さずに既存の振る舞いを再利用したい場合の同期的な動作と、複数のモデル呼び出し・ツール呼び出しによって待ち時間が生じる場合の非同期的な動作が説明されています
  • Supervisor agents: 利用者と対話中のエージェントの動作を監視します。公式ドキュメントでは、音声品質を監視するものと、本来ツールを呼び出すべき場面で呼び出しに失敗したことを検知するものの2種類が示されています
  • エージェント間プロトコル(A2A)ツール: 遠隔のエージェントとやり取りし、異なるシステムにまたがってタスクを連携させられます。公式ドキュメントでは、A2A を「自律的な AI エージェントが異なるシステムをまたいで通信し、タスクを調整するためのオープンなメッセージング標準」と説明しています
  • Composite model: 企業の音声エージェントでのモデル利用を最適化するために利用できます。公式ドキュメントでは、音声を書き起こす Listener Model、指示の遵守とツール実行を担う Thinking Model、応答を音声に変換する Speaker Model の3つを組み合わせる構成として説明されています

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

コールセンターや問い合わせ窓口の自動応対を構築している、カスタマーサポート部門とその開発を担う情報システム部門が対象です。Agent as a tool を使うと、たとえば住所確認や本人確認といった既存のエージェントの処理を、会話の主導権を移さずに呼び出せます。エージェント間プロトコルツールでは、遠隔のエージェントに専門的な処理を任せたうえで、結果を利用者へ要約して返す構成が取れます。Supervisor agents は、音声応対でツール呼び出しの漏れや音声品質の問題を検知する用途に使えます。

✨ 導入メリット

  • 既存のエージェントを部品として再利用でき、同じ処理を複数のエージェントへ作り込む手間を減らせます
  • 会話を引き渡さずに機能を呼び出せるため、利用者から見た応対の流れが途切れにくくなります
  • 別システム上のエージェントと連携できるため、社内に分散した処理を1つの応対窓口へまとめやすくなります
  • 応対中の監視の仕組みが用意され、音声品質やツール呼び出しの問題を運用の中で捉えられます

📚 公式ソース

5. Google Cloud CCaaS 6.15 が正式リリース — チーム一括削除と多数の不具合修正(2026年9月23日)

コンタクトセンター基盤の Google Cloud Contact Center as a Service(CCaaS)で、バージョン 6.15 がリリースされました。管理者向けに、利用者を所属するすべてのチームから一括で外す操作が追加され、あわせて通話・チャット・外部連携にまたがる不具合が修正されています。インスタンスへの適用時期は、選択しているデプロイスケジュールによって決まります。

🔍 何が変わったのか

  • チームからの一括削除: ユーザーを編集 ダイアログの チーム セクションに すべてのチームから削除 ボタンが追加され、利用者が所属するすべてのチームから一度に外せるようになりました
  • チャット関連の修正: モバイルおよび Web のチャットセッションで起動時の待ち時間とエラーが増える問題、構造化されたメッセージを含むセッションでチャットの記録が生成・配信されない問題、バーチャルエージェント発のセッションが英語以外のキューへ転送された際に機械翻訳が作動しない問題、生成ナレッジアシストの回答に含まれる長い URL がパネルの端で切れる問題が修正されました
  • ルーティング・オペレーター状態の修正: 通話の提示を正常に受け取っていたオペレーターが 未応答 へ誤って降格され、振り分け対象から外される問題、キューに入った通話がオペレーターへ振り分けられずコールバックも提示されない問題、バーチャルエージェントが有人キューへ通話を転送できない問題、Nexmo 経由の DCR 通話が応答されなかった際に再キューイングされず切断される問題が修正されています
  • 通話・音声の修正: Twilio BYOC の SIP 着信で発信先番号に SIP のホストとポートの数字が余計に付く問題、通信事業者が保留の要求を処理できなかった際に通話アダプターが保留中と表示し続け音声経路が開いたままになる問題、オペレーターと問い合わせ者が別々の会議に参加して音声がつながらない問題、メディアのダウンロード失敗によりサービスが予期せず再起動する問題が修正されました
  • 録音・ボイスメールの修正: 再生エラーが起きたボイスメールが自動的に既読として処理される問題、バーチャルエージェントによる迂回の後に通話録音が欠落する、または別の通話記録に紐づく問題、録音の削除処理が提供側から成功応答を得られないと終わらない問題が修正されています
  • 設定・外部連携の修正: Queue Settings ページで無関係な項目を変更するとキュー個別の後処理設定が全体の既定値へ戻る問題、通信事業者からの切断理由がない通話が、コールセンターが応答しなかった場合でも「顧客の離脱」と誤って分類される問題、DCR 通話の call event API のペイロードに誤ったバーチャルエージェントのパラメータが含まれる問題、チャットのカスタムデータが Salesforce の記録に残らない問題、メキシコのタイムゾーンに夏時間が誤って適用される問題、IVR の音声通話でカスタムの後処理イベントが Dialogflow CX へ送られない構成がある問題、ホスト URL の末尾のスラッシュにより Web SDK が無効化済みの機能を再び有効にする問題が修正されました

✨ 使えるようになる機能

  • すべてのチームから削除 ボタンによる、利用者のチーム所属の一括解除
  • チャット・ルーティング・通話・録音・外部連携にまたがる不具合の修正

⚠️ 使えなくなる機能 / 変更点

  • 公式リリースノートでは、廃止された機能や非推奨化された機能は示されていません
  • 切断理由のない通話の分類が是正されるため、「顧客の離脱」として集計されていた通話の扱いが変わります
  • 適用時期はインスタンスごとに異なり、選択しているデプロイスケジュールに依存します

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

CCaaS を運用しているコンタクトセンター全般が対象です。とくに、Salesforce と連携して顧客情報を参照しながら応対している運用、バーチャルエージェントと有人オペレーターを組み合わせている運用、モバイルアプリからのチャット問い合わせを受けている運用では、今回の修正が日々の応対品質に直接関わります。人事異動の多い時期には、チーム所属の一括解除が管理作業の手間を減らします。

✨ 導入メリット

  • チーム所属の一括解除により、異動・退職にともなう管理作業の手順が短くなります
  • オペレーターが誤って振り分け対象から外れる問題が解消され、稼働の無駄を減らせます
  • 通話録音の欠落や誤った紐づけが修正され、応対記録の信頼性が高まります
  • Salesforce 連携でのカスタムデータの欠落が解消され、顧客情報の連携が安定します

🤔 判断観点

  • 緊急性: 公式リリースノートでは、修正の中心は動作の不具合です。緊急度は、自社で該当する事象が発生していたかを起点に整理するという観点があります
  • 影響範囲: コンタクトセンターの運営部門、Salesforce などの外部連携を担う情報システム部門、モバイルアプリの運用担当が確認対象です
  • 集計の連続性: 「顧客の離脱」の分類が是正されるため、修正前後で同じ期間の数値が変わる可能性があります。月次・四半期の報告との関係を整理しておく余地があります
  • 検証推奨事項: 保留・転送・バーチャルエージェントからの引き継ぎ・Salesforce 連携といった、修正対象に該当する動作を実機で確認する進め方が考えられます
  • ロールアウト戦略: 適用時期は選択中のデプロイスケジュールに依存します。公式のスケジュール情報を確認し、繁忙期を避けた確認計画を立てるという観点があります

📚 公式ソース

6. Agent Platform Workbench — JupyterLab のブラウザ側ログが Cloud Logging に集約(2026年9月21日)

Agent Platform Workbench(データサイエンス業務向けの、Jupyter ノートブックをベースにした開発環境)の JupyterLab が、ブラウザ側で発生したログをインスタンスのバックエンドへ転送するようになりました。転送されたログは Cloud Logging(Google Cloud のログ管理サービス)に表示され、不具合の原因調査に使えます。

🔍 何が変わったのか

  • 転送されるログの種類: コンソールのエラー、捕捉されなかった例外、処理されなかった Promise の拒否(非同期処理の失敗)、失敗したネットワークリクエストが対象です
  • 転送先: インスタンスのバックエンドへ転送され、Cloud Logging 上に表示されます
  • 公式に示された目的: デバッグ(不具合の原因調査)を容易にすることが目的として示されています

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

分析基盤を運用している情報システム部門や、分析チームからの問い合わせを受けるサポート担当者が対象です。「ノートブックの画面が反応しない」という申告を受けたとき、これまでは利用者本人にブラウザの開発者ツールを開いてもらう手順が必要でした。ログが Cloud Logging に集まることで、管理者側から状況を確認できます。

✨ 導入メリット

  • 利用者に操作を依頼せずに状況を確認できるため、問い合わせ対応にかかる時間を短縮できます
  • 再現しにくい事象でもログが残るため、原因究明の精度が高まります
  • 既存の監視・通知の仕組みと同じ枠組みでログを扱えます
  • 調査手順が標準化され、サポート業務の属人化の解消につながります

📚 公式ソース

7. Agent Platform Workbench — 定期リリースと依存パッケージの更新(2026年9月21日)

Agent Platform Workbench で 20260920.00_p0 Release が公開され、あわせて上流の依存パッケージから最新版がインストールされました。公式リリースノートでは互換性を損なわない変更(non-breaking change)として扱われています。

🔍 何が変わったのか

  • リリース名: 20260920.00_p0 Release が公開されました
  • 依存パッケージ: 上流の依存関係から最新のパッケージがインストールされています
  • 公開内容の範囲: 公式リリースノートには、リリース名と依存パッケージの更新以外の記載はありません

✨ 使えるようになる機能

  • 依存パッケージの最新化を中心とした定期リリースであり、公式にハイライトされた新機能はありません
  • 利用しているライブラリについては、上流で提供されている最新版が環境に取り込まれます

⚠️ 使えなくなる機能 / 変更点

  • 依存パッケージのバージョンが上がるため、特定のバージョンを前提にした処理では挙動が変わる可能性があります

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

Agent Platform Workbench を分析基盤として運用している情報システム部門が対象です。ノートブック上で特定のライブラリバージョンに依存した処理を組んでいる場合、環境の更新タイミングを把握しておくと、動作の変化に気づく手がかりになります。

✨ 導入メリット

  • 依存パッケージが継続的に最新化され、既知の不具合や脆弱性への追随が基盤側で進みます
  • リリースの単位と日付が公開されているため、環境の変更履歴を追跡しやすくなります
  • 互換性を損なわない変更として扱われているため、利用中の処理への影響は限定的と見込めます

🤔 判断観点

  • 緊急性: 公式リリースノートに緊急性を示す記載はありません。定期リリースとして扱うかどうかは、自社の環境更新ルールとの照らし合わせが起点になります
  • 影響範囲: Agent Platform Workbench のインスタンスを利用している分析チーム・データサイエンス担当が確認対象です
  • 検証推奨事項: バージョンを固定したライブラリに依存する処理がある場合、更新後に同じ結果が得られるかを確認する進め方が考えられます
  • ダウンタイム想定: 公式リリースノートには、停止や再起動の要否に関する記載はありません

📚 公式ソース

8. Document AI — Gemini レイアウトパーサーの新しいモデルが Preview(2026年9月21日)

Document AI(契約書や請求書などの文書を解析し、構造化されたデータとして取り出すサービス)で、Gemini レイアウトパーサーのモデル pretrained-layout-parser-v3.1-lite-2026-08-11 が Preview(評価目的での先行提供)となりました。レイアウトパーサーは、文書を見出し・段落・表といった構造の単位に分けて取り出す処理を担います。

🔍 何が変わったのか

  • 対象モデル: pretrained-layout-parser-v3.1-lite-2026-08-11 が追加されました
  • 提供段階: Preview です。提供段階の定義は公式の Product launch stages に示されています
  • 公開内容の範囲: 今回のリリースノートには、モデルの追加と提供段階以外の記載はありません

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

社内に蓄積された文書を検索や生成 AI の参照元として使いたい、情報システム部門やナレッジ管理の担当者が対象です。公式ドキュメントでは、レイアウトパーサーが文書をチャンク(検索や生成 AI が扱いやすい大きさの断片)へ分割する用途で紹介されています。PDF の報告書やマニュアルを、章立てや表の構造を保ったまま取り込む場面が想定されます。

✨ 導入メリット

  • 文書の構造を保った分割により、検索や回答生成の参照元として扱いやすい形にできます
  • 新しいモデルバージョンを選択できるため、既存の処理と結果を比べたうえで採用を判断できます
  • Preview 段階で試せるため、本格導入の前に自社文書での適合性を確認できます

📚 公式ソース

9. Document AI — カスタム抽出の新しいモデルが Preview(2026年9月21日)

Document AI のカスタム抽出(自社の文書から、必要な項目を指定して取り出す処理)で、モデル pretrained-foundation-model-v3.1-lite-2026-07-15 が Preview で利用できるようになりました。このモデルは Gemini 3.1 Flash Lite を基盤としています。ファインチューニング(自社データによる追加学習)に対応し、米国と EU のマルチリージョンで提供されます。

🔍 何が変わったのか

  • 対象モデル: pretrained-foundation-model-v3.1-lite-2026-07-15 が追加されました。基盤となるのは Gemini 3.1 Flash Lite です
  • 提供段階: Preview です
  • ファインチューニング: このプロセッサバージョンは、ファインチューニングに対応します
  • 提供リージョン: 米国(US)と EU のマルチリージョンで提供されます
  • CMEK の扱い: CMEK(顧客管理の暗号鍵)はすべてのリージョンで完全にはサポートされておらず、利用には許可リストへの登録が必要です。詳細は Google Cloud のアカウント担当への問い合わせが案内されています

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

請求書・発注書・申込書などの定型文書から、取引先名や金額といった項目を自動で取り出したい経理部門・業務部門と、その仕組みを構築する情報システム部門が対象です。公式ドキュメントでは、カスタム抽出が自社固有の文書様式に合わせて項目を抽出する用途で説明されています。ファインチューニングに対応するため、自社の帳票で精度を高める取り組みが進められます。

✨ 導入メリット

  • 自社データでの追加学習に対応するため、独自の帳票様式に合わせた抽出精度の向上を図れます
  • 米国と EU のマルチリージョンで提供されるため、処理地域に関する社内規程との照合が行いやすくなります
  • Preview 段階で評価できるため、手作業での転記をどこまで置き換えられるかを事前に見極められます
  • CMEK の適用範囲が明示されており、暗号鍵の管理要件がある組織でも事前に確認を進められます

📚 公式ソース

10. Gemini Enterprise — 共有エージェントの所有権を管理者が移管できるように(2026年9月21日)

Gemini Enterprise(企業向けの AI アシスタント・エージェントプラットフォーム)で、従業員が作成して共有しているエージェントの所有権を、管理者が別の利用者または自分自身へ移管できるようになりました。公式ドキュメントでは、退職者が作成したエージェントの引き継ぎや、期間限定の要員から正社員への引き渡しの場面が用途として挙げられています。

🔍 何が変わったのか

  • 操作できる人: Gemini Enterprise 管理者のロール(roles/discoveryengine.agentspaceAdmin または roles/discoveryengine.admin)を持つ利用者に限られます。エージェントの所有者であっても、管理者でなければ移管はできません
  • 対象エージェント: すでに共有されているエージェントのみが対象です。非公開(プライベート)のエージェントは移管できません
  • 所有者は常に1人: 移管すると、選ばれた利用者が唯一の所有者となります。移管前の所有者は agentUser ロールを持つ権限付きの利用者として残ります
  • スケジュール・トリガーの扱い: 移管対象のエージェントにスケジュールトリガーやイベントトリガーが設定されている場合、移管の操作によって無効な状態になります。新しい所有者が有効化してからでなければ、そのエージェントは利用できません
  • 移管先の指定方法: Google アカウントを持つ利用者へはメールアドレスで、Workforce Identity Federation(WIF)のプール内の利用者へは workforce identity の principal 識別子で指定します
  • 操作場所: Google Cloud コンソールから操作します

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

Gemini Enterprise を全社展開し、現場の従業員が業務用エージェントを作成している組織の管理者が対象です。作成者が異動・退職すると、そのエージェントを誰も保守できない状態になりがちです。管理者が所有権を移せるようになったことで、担当者の交代にあわせて引き継ぎを完了させられます。

✨ 導入メリット

  • 作成者の異動・退職によってエージェントが放置される状態を避けられ、業務の属人化の解消につながります
  • 管理者に操作を限定する設計のため、所有権の変更を統制の効いた形で運用できます
  • 移管前の所有者が権限付き利用者として残るため、引き継ぎ期間中も従来の担当者が関与できます
  • Google アカウントと Workforce Identity Federation の双方に対応するため、外部要員を含む体制でも運用しやすくなります

📚 公式ソース

11. Gemini Enterprise Agent Platform — CodeMender が v0.9.0 へ更新(2026年9月21日)

CodeMender(コードの脆弱性を検出し、修正まで支援するツール)が v0.9.0 へ更新されました。HTML 形式のセキュリティレポートが対話的なダッシュボードとして作り直され、脆弱性スキャンに対応する言語も増えています。

�� 何が変わったのか

  • 対話的な HTML セキュリティレポート: cm report --format html が刷新され、深刻度の指標カード、行番号付きで構文が色分けされたコード断片、パッチの差分をその場で確認できるビューアを備えたダッシュボードになりました。生成したレポートを既定のブラウザで自動的に開く --open(-o)フラグも追加されています
  • 対応言語の拡大: 既定の検出設定と初期化テンプレートに、C#(.cs)、Rust(.rs)、Kotlin(.kt、.kts)、Ruby(.rb)、PHP(.php)の脆弱性スキャンが標準で加わりました
  • ターンごとの応答時間の計測: cm stats とセッションのエクスポートで、モデルの推論待ちに費やした時間とローカルのツール実行に費やした時間を分けて確認できるようになりました
  • 不具合修正: 長時間のリポジトリスキャン中のセッションの安定性とエラーからの復帰が改善され、以前のバージョンの CLI から更新した際のローカル作業状態の互換性の問題が修正されました

✨ 使えるようになる機能

  • 対話的な HTML セキュリティレポートと、レポートを自動で開く --open(-o)フラグ
  • C#・Rust・Kotlin・Ruby・PHP に対する、設定なしで使える脆弱性スキャン
  • モデルの推論待ち時間とローカル実行時間を分けて示す、ターンごとの応答時間の内訳

⚠️ 使えなくなる機能 / 変更点

  • 公式リリースノートでは、廃止された機能や非推奨化された機能は示されていません
  • cm report --format html の出力形式が刷新されています。レポートの見た目や構造を前提にした運用がある場合、表示の変化が生じます
  • 以前のバージョンの CLI から更新した際に発生していた、ローカル作業状態の互換性の問題が修正されました

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

自社開発のアプリケーションについて、セキュリティ上の問題を継続的に点検している開発部門・セキュリティ部門が対象です。検出結果を関係者へ共有する場面では、深刻度の分布とコード上の該当箇所、修正パッチの差分を1つのレポートで示せます。C# や Kotlin、PHP を使っているチームでは、追加設定なしでスキャンの対象に含められます。

✨ 導入メリット

  • レポートに深刻度と該当コード、修正差分がまとまるため、対応の優先順位を関係者と合わせやすくなります
  • 対応言語が増え、複数の言語で開発しているチームでも点検の仕組みを揃えられます
  • 応答時間の内訳が分かるため、点検にかかる時間のどこに待ちが生じているかを把握できます
  • 長時間のスキャン中の安定性が改善され、点検作業をやり直す頻度を減らせます

🤔 判断観点

  • 緊急性: 公式リリースノートでは、修正の中心はセッションの安定性と互換性です。緊急度は、自社で該当する事象が起きていたかを起点に整理するという観点があります
  • 影響範囲: CodeMender の CLI を利用している開発者と、レポートを受け取るセキュリティ担当が確認対象です
  • 検証推奨事項: レポートの HTML を社内の報告様式へ取り込んでいる場合、刷新後の出力でそのまま扱えるかを確認する進め方が考えられます
  • ロールアウト戦略: 新たに対応した言語のリポジトリについては、まず一部を対象にスキャンを試し、検出件数と内容を確かめてから対象を広げるという段階的な進め方があります

📚 公式ソース

12. Gemini Enterprise — DirectBooker データストアが Public Preview(2026年9月22日)

Gemini Enterprise で、DirectBooker のデータストアが Public Preview で利用できるようになりました。データストアとは、AI アシスタントが参照する情報の接続先のことです。サードパーティのデータソースを接続する手順は、公式ドキュメントに示されています。

🔍 何が変わったのか

  • 追加されたデータストア: DirectBooker が利用できるようになりました
  • 提供段階: Public Preview です
  • 接続手順: サードパーティのデータソースを接続する共通の手順に沿って設定します

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

Gemini Enterprise を社内の AI アシスタントとして導入し、外部サービスの情報もあわせて参照させたい情報システム部門が対象です。接続できるデータストアが増えると、利用者が複数の画面を行き来せずに、アシスタントへの問いかけだけで必要な情報へたどり着ける範囲が広がります。

✨ 導入メリット

  • 業務で使っている外部サービスの情報を、AI アシスタントの参照範囲に加えられます
  • 問い合わせの窓口を1つに集約でき、画面の切り替えにかかる手間を減らせます
  • Public Preview として提供されるため、本格展開の前に業務適合性を確認できます

📚 公式ソース

13. Gemini Enterprise — D&B Risk Analytics データストアが正式提供(GA)(2026年9月22日)

Gemini Enterprise で、D&B Risk Analytics のデータストアが正式提供(GA)となりました。自社の D&B Risk Analytics テナントに対して、第三者リスク・取引先リスクに関する業務を自然言語で実行できます。リスク管理の業務を AI アシスタント経由で扱えるようにする接続先です。

🔍 何が変わったのか

  • 提供段階: GA(正式提供)となりました
  • 対応する業務: KYB(取引先の実在性・適格性の確認)のオンボーディング、取引先のデューデリジェンス、制裁リスト・ネガティブ報道のスクリーニング、サプライヤーおよび財務リスクの評価が公式に挙げられています
  • 操作(アクション)への対応: エンティティの作成、スクリーニングの開始、タグやカスタムフィールドの更新といった操作にも対応します
  • 操作方法: 自然言語での指示により、自社の D&B Risk Analytics テナントに対して実行します

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

取引先の審査やサプライチェーンのリスク管理を担う、調達部門・法務部門・コンプライアンス部門が対象です。新規取引先の受け入れ時には、実在性の確認、制裁リストとの照合、報道情報の確認といった作業が連なります。公式に挙げられたこれらの業務を、専用画面を開かずに AI アシスタントへの指示として実行できます。

✨ 導入メリット

  • リスク確認の一連の作業を自然言語で指示でき、専用画面の操作手順を覚える負担が減ります
  • 参照だけでなくエンティティの作成やスクリーニングの開始まで実行できるため、確認作業の完結までを1つの窓口で進められます
  • GA として提供されるため、コンプライアンス業務の本番運用に組み込む判断がしやすくなります
  • 審査の進め方を AI アシスタント側に寄せることで、担当者ごとの手順のばらつきを抑えやすくなります

📚 公式ソース

14. CCaaS — 高度なレポートダッシュボード 6.14 のプレリリースノートが公開(2026年9月23日)

CCaaS の高度なレポートダッシュボードについて、バージョン 6.14 のプレリリースノートが公開されました。プレリリースノートは、提供前の予告情報です。公式には「これらの更新をリリースする際、新しい機能はここに示すとおりになる見込みです」と説明されており、次のバージョンが 6.14 より大きい番号になる可能性も明記されています。前項の Google Cloud CCaaS 6.15 とは別系列のバージョンである点にご留意ください。

🔍 何が変わったのか

  • 位置づけ: 提供前の予告情報です。実際のリリース時期と内容は、このとおりになるとは限りません
  • バージョン番号: 高度なレポートダッシュボードの次のバージョンは、6.14 より大きい番号になる可能性があると公式に示されています
  • 予告された新機能: リアルタイム キュー モニタリング - Calls ダッシュボードに、Today's Scheduled Calls と Upcoming Scheduled Calls の2つのタイルが追加される予定です。作成時期にかかわらず、許可されたスケジュール枠の範囲で保留中の予約通話が表示され、通話予定までの残り時間、期限超過のフラグ、予約通話に対応する CRM へのリンクが示される見込みです
  • 集計精度に関する修正の予告: リアルタイムのオペレーター向けダッシュボードの読み込み・更新の遅延、キューグループ と キュー名 のフィルタが過去のキュー割り当てを含めてオペレーター数を過大に数える問題、一部のキューが キューグループ のフィルタ結果から誤って対応づけられる・欠落する問題が修正される予定です
  • 通話区分の標準化の予告: リアルタイム エージェント モニタリング ダッシュボードの Live Agent Data テーブルで、Is Inbound Call と Is Inbound Chat の値が反転して表示される問題が修正され、あわせて全レポートで通話方向の定義が標準化される見込みです。API 経由の発信、予約コールバック、直接の着信が正しく分類されるほか、タイムゾーンの表記、方向別の CSAT の集計、新しい通話種別のキュー滞在時間の計測についても改善が予告されています
  • ステータス・指標に関する修正の予告: 応答・転送後にキューへ戻った通話について Queued Calls タイルの キュータイム が過大に表示される問題、必須の後処理を行っているオペレーターが「Wrap-up」ではなく「In-Call」に分類される問題、Real-time Channel Performance ダッシュボードで、直近の稼働がないキューやフィルタが設定済みキューに一致しない場合に SLA の目標値が空白になる問題、Missed Interactions ダッシュボードが拒否された通話を二重に数え、応答時間の警告を含めて未応答チャット数を過大に示す問題が修正される予定です
  • レポート出力に関する修正の予告: Look での通話キュー指標に Subtotals を選ぶとエラーになる問題、ダウンロードする通話・チャット履歴でフランス語の通話が英語のキュー名の下に表示される問題、予約通話が作成から12時間後にリアルタイムのダッシュボードから消える問題、オペレーター・チームのフィルタ候補が利用者の権限範囲に沿って絞り込まれない問題、オペレーター数が多いと Agents の監視ページが反応しなくなる問題が修正される見込みです
  • 生データエクスポートの変更の予告: エクスポート性能の改善に加え、call_recordings のエクスポートで url フィールドにタイムスタンプが入っていた問題が修正され、url には録音の URL が、タイムスタンプは新設の updated_at フィールドに入る形になる予定です

✨ 使えるようになる機能

  • Real-time Queue Monitoring - Calls ダッシュボードの Today's Scheduled Calls と Upcoming Scheduled Calls の2タイル(提供前の予告)
  • 通話方向の定義の標準化と、それにともなう分類・フィルタの正確化(提供前の予告)
  • 生データエクスポートの性能改善と、updated_at フィールドの新設(提供前の予告)

⚠️ 使えなくなる機能 / 変更点

  • call_recordings のエクスポートでは、url フィールドの内容が変わり、updated_at フィールドが追加される予定です。固定スキーマで取り込んでいる場合、データマッピングの更新が必要になると公式に案内されています
  • オペレーター数の集計が是正されるため、過大な数値をもとに設定していたアラートやしきい値は、新しい数値に合わせて更新するよう公式に案内されています
  • 必須の後処理中のオペレーターが「Wrap-up」へ分類し直されることで、「In-Call」の人数が減り「Wrap-up」が増える見込みです。この変更はダッシュボードの表示に限られ、振り分けや過去データには影響しないと示されています
  • 未応答チャットの集計が是正されるため、チャットの件数は減り、平均の未応答時間は増える見込みです
  • いずれも提供前の予告情報であり、実際の提供時期と内容は変わる可能性があります

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

コンタクトセンターの稼働状況をリアルタイムで監視し、要員配置を判断している運営管理者と、レポートを経営指標として集計している管理部門が対象です。予約通話のタイルは、公式には保留中のコールバックの全体像を把握し、要員計画に役立てる用途として説明されています。集計の是正が入る項目については、報告に使っている数値がどう変わるかを事前に把握しておく場面が想定されます。

✨ 導入メリット

  • 予約通話の全体像をダッシュボード上で把握でき、要員配置の判断材料が増えます(提供後に期待される効果です)
  • 通話方向の分類とキュー滞在時間の計測が是正されることで、レポートの数値の信頼性が高まる見込みです
  • プレリリースノートとして事前に公開されるため、提供前に確認計画と関係部門への説明を準備できます

🤔 判断観点

  • 提供段階の扱い: これは提供前の予告情報です。内容とバージョン番号が変わる可能性を踏まえ、確定情報として社内展開するかどうかを判断する観点があります
  • 影響範囲: 高度なレポートダッシュボードを参照している運営管理者、レポートを集計する管理部門、生データエクスポートを取り込んでいるデータ基盤の担当が確認対象です
  • データ連携の事前確認: call_recordings を固定スキーマで取り込んでいる場合、url と updated_at の変更に合わせてマッピングを見直す必要があるかを確認する余地があります
  • アラート設定の見直し: 過大なオペレーター数を前提にアラートやしきい値を設定している場合、是正後の値へ合わせる作業が生じます。対象の洗い出しを先に行うという進め方があります
  • 報告の連続性: 集計の是正により、同じ期間の指標が修正前後で変わる見込みです。月次・四半期の報告との関係を整理しておく観点があります

📚 公式ソース

15. CX Agent Studio — SecureCo と WhatsApp・Instagram への展開に対応(2026年9月24日)

CX Agent Studio で、エージェントを配置できる先が広がりました。音声では SecureCo のデプロイオプションが、メッセージングでは WhatsApp と Instagram のデプロイオプションが利用できます。作成したエージェントを、顧客が実際に使っているチャネルへ届けられるようになります。

🔍 何が変わったのか

  • SecureCo: 公式ドキュメントでは、IVP Portal で Voice Gateway サービスを作成・設定することで、SecureCo Intelligent Voice Platform(IVP)へエージェントを接続する手順が説明されています
  • WhatsApp・Instagram: 公式ドキュメントでは、CX Agent Studio のエージェントアプリケーションを WhatsApp または Instagram の会話へ接続する手順が説明されています。Meta での認証と確認の手順が必要で、WhatsApp については二段階認証の PIN が求められます
  • 作成できる権限: WhatsApp・Instagram のデプロイを作成できるのは、関連するプロジェクトのオーナーに限られると公式ドキュメントに示されています

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

消費者向けのサービスを提供し、メッセージングアプリでの問い合わせ受付を検討している事業者と、コンタクトセンターの運営部門が対象です。WhatsApp や Instagram を顧客との接点として使っている場合、同じエージェントの設計をそのままそれらのチャネルへ展開できます。音声では、SecureCo の音声基盤を経由して通話をエージェントへつなぐ構成が取れます。

✨ 導入メリット

  • 顧客が普段使っているメッセージングアプリで応対でき、問い合わせの心理的な負担を下げられます
  • チャネルごとに別々の仕組みを作らず、同じエージェントの設計を展開先へ広げられます
  • 音声・メッセージングの双方に選択肢が増え、既存の通信基盤に合わせた構成を検討しやすくなります
  • デプロイの作成権限がプロジェクトのオーナーに限られており、展開の統制を保ちやすくなります

📚 公式ソース

16. Gemini Enterprise Agent Platform — Muse Spark 1.3 from Meta が Preview(2026年9月24日)

Muse Spark 1.3 from Meta が Preview で利用できるようになりました。公式リリースノートでは、エージェント型のワークフローと競技プログラミング向けに学習された推論モデルと説明されています。100万トークンの長い文脈を扱える点も示されています。

🔍 何が変わったのか

  • 提供段階: Preview です
  • モデルの性格: エージェント型のワークフローと競技プログラミング向けに学習された推論モデルです
  • 公式に示された特性: 初回の試行での正答率の高さ、MCP(Model Context Protocol)に対応した、信頼性の高い組み込みのツール呼び出し、複数の手順にわたるタスク向けの100万トークンの長い文脈が挙げられています

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

複数の手順をまたいで自律的に処理を進める AI エージェントを構築している開発チームが対象です。公式に示された特性のうち、ツール呼び出しと長い文脈は、外部システムを呼び出しながら手順を重ねる処理に関わります。既存の構成と出力を比べながら、用途ごとに適したモデルを見極める場面が想定されます。

✨ 導入メリット

  • エージェント型の処理に向けて学習されたモデルを、既存のプラットフォーム上で選択肢に加えられます
  • MCP に対応したツール呼び出しにより、外部システムとの連携を標準的な方式で構成できます
  • 長い文脈を扱えるため、手順の多いタスクで前提情報を保ったまま処理を進めやすくなります
  • Preview 段階で評価できるため、本番採用の前に自社の用途との相性を確認できます

📚 公式ソース

17. Gemini Enterprise Agent Platform — CodeMender が v0.10.0 へ更新(2026年9月24日)

CodeMender が v0.10.0 へ更新されました。プルリクエストで変更された範囲に絞った点検と、CI/CD パイプラインへの組み込みに関わる機能が加わっています。9月21日の v0.9.0 に続く更新です。

🔍 何が変わったのか

  • 変更範囲に絞った点検: cm find に --diff と --staged のフラグが追加され、プルリクエストで変更された範囲と、そこから1つ隣接するファイルを点検できます。以前から存在していた脆弱性は表示されません
  • SARIF 形式の出力と CI での判定: cm report に SARIF v2.1.0 形式での出力(--format sarif、--output)と、深刻度にもとづく CI での判定(--fail-on)が追加されました。スキャン結果を CI/CD パイプラインやコードスキャンのツールへ取り込めます
  • 深いスキャン: cm find に --deep と --deep-workers のフラグが追加されました。決定的なファイルの絞り込み、パッケージ単位で並列に進める解析、検出後の検証を組み合わせ、脆弱性の検出漏れと誤検出の両面の改善を図ります
  • 作業ディレクトリの指定: 環境変数 CM_HOME により、設定・ローカル状態(state.db)・バックアップ・生成物の保存先である既定の ~/.codemender を上書きできます
  • 不具合修正: cm fix でパッチを適用済みとする前にビルドとテストの検証(build.command)の成功を必須とする、複数回のスキャンで脆弱性の指紋を安定させ cm verify を対象の検出 ID に直接ひもづけて重複を防ぐ、cm session resume で再接続した際に設定済みのセッションモデルを自動的に復元する、cm verify の実行前に .exploit を .gitignore へ追加して中断時に検証用スクリプトが残らないようにする、といった修正が入っています

✨ 使えるようになる機能

  • プルリクエストの変更範囲に絞った点検(--diff、--staged)
  • SARIF v2.1.0 形式での出力と、深刻度にもとづく CI での判定(--fail-on)
  • 並列処理と検証を組み合わせた深いスキャン(--deep、--deep-workers)
  • 環境変数 CM_HOME による作業ディレクトリの指定

⚠️ 使えなくなる機能 / 変更点

  • 公式リリースノートでは、廃止された機能や非推奨化された機能は示されていません
  • cm fix では、ビルドとテストの検証が成功するまでパッチが適用済みとして扱われなくなります。build.command を設定していない場合、これまでと動作が変わります
  • 脆弱性の指紋が安定化されるため、複数回のスキャンにまたがる検出結果の同一性の扱いが変わります

💼 こんな場面で活用できます(ユースケース)

プルリクエストのレビューに合わせてセキュリティ点検を行いたい開発部門と、CI/CD パイプラインを整備しているプラットフォーム部門が対象です。変更範囲に絞った点検では、以前から残っている検出結果が表示されないため、そのプルリクエストで新たに入った問題に集中できます。SARIF 形式での出力により、既に使っているコードスキャンのツールへ結果を集約できます。

✨ 導入メリット

  • 変更範囲に絞ることで、レビューのたびに大量の既知の検出結果を読み飛ばす手間がなくなります
  • CI での判定に対応し、深刻度に応じて取り込みを止める運用を仕組みとして組み込めます
  • SARIF 形式で出力できるため、既存のセキュリティ管理の仕組みへ結果を集約できます
  • 検証の成功を適用の条件にすることで、動かないパッチが適用済みとして残る状態を避けられます

🤔 判断観点

  • 緊急性: 公式リリースノートでは、機能追加と不具合修正が中心です。緊急度は、CI への組み込みをいつ進めるかという自社の計画から整理する観点があります
  • 影響範囲: CodeMender の CLI を利用している開発者、CI/CD を運用するプラットフォーム部門が確認対象です
  • 検証推奨事項: build.command を設定していない環境では、cm fix の結果の扱いが変わるかを確認する進め方が考えられます
  • ロールアウト戦略: --fail-on による判定は、まず警告のみの運用から始め、検出の傾向を見てから取り込みを止める設定へ移すという段階的な進め方があります
  • リソース: --deep は並列にパッケージ単位の解析を進めます。実行環境の負荷と所要時間を、対象リポジトリで確認する余地があります

📚 公式ソース

まとめ

2026年9月21日〜9月27日の AI カテゴリでは、AI エージェントを業務で運用するための仕組みの整備が進みました。CX Agent Studio では Agent as a tool が GA となり、既存のエージェントを部品として再利用できます。あわせて、応対を監視する Supervisor agents、異なるシステムのエージェントと連携する A2A プロトコルツール、音声エージェント向けの Composite model が公開されました。展開先としては SecureCo、WhatsApp、Instagram が加わっています。Gemini Enterprise では、共有エージェントの所有権を管理者が移管できるようになり、作成者の異動・退職にともなう引き継ぎを運用の中で扱えます。

モデルの選択肢も広がりました。Anthropic's Claude Opus 5.5 が Model Garden で、Muse Spark 1.3 from Meta が Preview で利用できます。音声対話向けの Gemini 3.8 Live は GA となり、音声品質・信頼性・エージェントのオーケストレーションの改善が示されています。Document AI では、レイアウトパーサーとカスタム抽出それぞれに Preview の新しいモデルが加わり、文書処理の精度検証を進められます。IT 担当者が押さえておく変更としては、Gemini 3.8 Flash が global・us・eu のリージョンで既定で有効になった点があります。既定値の変更であるため、管理者が操作しなくても利用者が使うモデルが切り替わります。

コンタクトセンター領域では、Google Cloud CCaaS 6.15 が正式リリースされ、チーム所属の一括解除と、通話・チャット・外部連携にまたがる不具合修正が提供されました。これとは別系列で、高度なレポートダッシュボードのプレリリースノート 6.14 が公開されています。こちらは提供前の予告情報であり、予約通話の新しいタイルや、通話方向の分類・オペレーター数の集計の是正が予告されました。生データエクスポートのスキーマ変更も予告に含まれるため、データ基盤へ取り込んでいる組織は事前の確認対象になります。経営の視点では、AI エージェントの適用範囲を広げる投資と、既定値・集計方法の変更への対応を並行して計画することになります。

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Google Cloud アップデート情報をシリーズでご覧になりたい方は、アップデート情報一覧から過去の記事もご確認いただけます。前週(2026年9月14日〜9月20日)の AI カテゴリ記事では、Google Cloud CCaaS 6.13 と高度なレポートダッシュボード 6.4 の正式リリースを取り上げています。

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