NotebookLMが2025年7月に、Studioパネルの大型アップデートを実施しました。本記事では、刷新されたStudioパネルを活用し、効率的に「マインドマップ」や「議事録(レポート)」といった知識のアウトプットを作成する方法について解説します。
NotebookLMでノートブックを開くと、右側に表示されるのがStudioパネルです。今回の刷新により、このパネルの使いやすさが大きく向上しました。新しいStudioパネルでは、上部に作成可能なコンテンツの種類がタイルとして表示されるようになりました。特に知識の整理や共有に役立つ以下の機能タイルが利用可能です。実際の画面は下記になります。
フラッシュカードやテストは学習などに利用可能なので、資格試験の勉強などにおすすめです。今回は議事録の作成や情報整理に役立ちそうな「レポート」とマインドマップの機能について解説していきます。
レポートの種類は固定で4種類のレポートと、学習させたドキュメントや動画に応じて、レポートの出し方をAIがお勧めする4種類があり、様々な用途で利用できるよう柔軟にレポートの作成が可能になっています。実際可能なレポートの種類は下記になります。
今回はNootbookLMに関する記事を3つほど学習させ、実行させた結果になります。
まずは、「概要説明資料」をクリックしてみましょう。
Studioの下部に学習させているドキュメントや動画をもとにレポートが作成されたかと思います。(今回はnotebookLMに関する技術サイトを学習させた上で実行しているため、学習させたドキュメントによっては出力結果が異なります)
では実際に出力されたレポートをクリックしてみましょう。下記のようなフォーマットで出力されます。
複数ドキュメントを学習させて大雑把に内容を把握したいときにとても便利です。
次に議事録を作成してみましょう。一覧の中から「独自に作成」をクリックしてください。
すると下記画面が表示されるかと思います。
「作成したいレポートの内容」にたとえば
と追記して生成をクリックしてみましょう。文章が指示した内容に沿って生成してくれるはずです。
議事録っぽい形式で出力してくれます。
生成AIを利用している以上、完璧とまではいきませんが、ベースとなる議事録を作成する分にはかなり効率が良くなるかと思います。
次にマインドマップのご紹介です。マインドマップとはキーワードから放射状に関連するアイデアや情報を枝分かれさせていく「思考の表現方法」になります。先ほどのレポートよりも単語のみのため、情報量は少ないですが、視覚的に整理がしやすいため、全体像と関係を把握したいときに役立ちます。
早速マインドマップを作成してみます。Studioパネルから「マインドマップ」を選択してください。
すると先ほどと同様にStudioパネルの下に「マインドマップ」を生成する項目が表示されます。少し時間を置いたら実際にマインドマップが作成されるのでそれまで待ちましょう。
完了したらクリックしてマインドマップを展開してみましょう。
学習させたドキュメントから簡単にマインドマップが作成されました!
情報同士の関連性や階層構造を視覚的に捉えることができます。複雑に絡み合った情報も、一枚のマップにまとめることで、全体の構造を直感的に理解できます。情報を整理する際にご活用ください。
今回ご紹介したNotebookLMのStudioパネルのアップデートにより、レポートでの議事録機能ではAIによる自動生成によって打ち合わせ内容や議論の要点を効率的に整理・記録できるようになりました。
一方、マインドマップ機能では、複雑な情報やアイデアの全体像と構造を視覚的に把握しやすくなり、知識の整理や共有が直感的に行える用になりました。
これら二つの機能を組み合わせることで、多様なドキュメントや情報源を業務で活用し、生産性の向上に役立てていただければ幸いです。