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[GWSStudio100本ノック] Chatに「集中」と投稿するだけで作業時間をブロックするエージェントを作成してみた

作成者: Yudai Imai|2026.07.06

はじめに

本記事は、Google Workspace Studioの実践ノウハウを100本紹介する連載「Google Workspace Studio活用方法100本ノック」の一つとなります。  

今回は、Google Chatに「集中」と投稿するだけで、Google カレンダーに集中作業用の予定を自動作成するエージェントを作成します。会議やチャット対応が多い日でも、思い立ったタイミングで作業時間を確保できるようにすることが目的です。

難易度 初心者向け
実現すること Google Chatへの投稿をきっかけに、Google カレンダーへ集中作業時間を自動登録する
想定する対象者 会議やチャット対応が多く、集中作業時間を確保したい人
利用サービス Google Chat, Google Calendar

ユースケース

今回作成するエージェントの代表的なユースケースとしては以下のようなことが考えられると思います。

  • 今から1時間だけ資料作成に集中したい
    • Google Chatに「集中 60」と投稿するだけで、カレンダーに60分の集中作業予定を登録できます。予定を手作業で作る手間を省き、すぐに作業へ入れます。
  • 割り込みを避けるためにカレンダー上で予定を押さえたい
    • カレンダーに作業予定を入れておくことで、周囲からも「今は作業中」と分かりやすくなります。会議の空き時間を守りたいときに便利です。
  • 短時間の作業スロットを素早く確保したい
    • 「集中 30」「集中 60」のように投稿内容を変えることで、作業時間を柔軟に指定できます。ちょっとしたレビューやメール処理の時間確保にも使えます。

前提条件

今回のエージェントを作成するための前提条件は以下となります。
  • 利用環境:Google Workspace Studioにアクセスできるユーザーであること。
  • 利用アプリ:Google Chatスペースが事前に用意されていること。
  • 社内ルール:チャット内容をAIに渡す際の社内ポリシーや情報管理ルールを確認済みであること。

エージェントの全体図

今回作成したエージェントは5ステップとなっております。構成としてはシンプルになっています。

開始条件として「チャットでメッセージを受信したとき」を設定し、ワークフロー用の個別チャットスペースに特定の文言がメッセージに含まれているときだけエージェントが実行されるようにしています。

続くアクションでは、2つの条件分岐を設定していて、それぞれのサブステップで受け取ったチャット内容に沿ったかたちでカレンダーの「時間のブロック」を実行します。

構築手順

開始条件

開始条件で「チャットメッセージを受信したとき」を選択して、特定のユーザーからを選択します。今回は送信者には私(Yudai Imai)、会話の種類は「スペースと名前付きグループDM」、スペースは今回のブログ用に作成したスペースである「Workspace Studio検証用」を選択します。そして、特定の文言にのみ反応するようにしたいのでメッセージに次を含むには正規表現である「^集中( (30|60))?$」を入れるようにしました。そして、「正規表現でテキストを照合」のラジオボタンを選択します。


今回の正規表現では以下のチャットメッセージが投稿された場合だけに反応するようにしています。カレンダーでブロックする時間などを変更したい場合は、正規表現の内容や後続のアクションの内容を調整するようにしてください。

  • 集中
  • 集中 30
  • 集中 60

アクション

最初のアクションでは「条件分岐」を選択して、2つの条件を「または」でつなぐ形で設定してください。1つ目の条件では、「ステップ 1: メッセージ テキスト」と「次に等しい」を選択し、入力欄には「集中」と記載します。2つ目の条件では、ステップ1と同様に「ステップ 1: メッセージ テキスト」と「次に等しい」を選択し、入力欄には「集中 60」と記載します。

そして、サブステップの中に「時間のブロック」ステップを作成してください。タイトルには「集中Block 60分」と入力し、開始時間は「Step 1: 投稿時」を変数から選択してください。Duration (時間)は「1時間」を設定し、繰り返しについては「繰り返さない」、予定の説明については「Google Chatへの「集中」投稿をきっかけにWorkspace Studioで自動作成された予定です。」、タイムゾーンは「日本時間」を設定します。

続いてのアクションではもう一つの「条件分岐」を選択して、1つの条件を設定してください。条件には、「ステップ 1: メッセージ テキスト」と「次に等しい」を選択し、入力欄には「集中 30」と記載します。

そして、サブステップの中に「時間のブロック」ステップを作成してください。タイトルには「集中Block 30分」と入力し、開始時間は「Step 1: 投稿時」を変数から選択してください。Duration (時間)は「30分」を設定し、繰り返しについては「繰り返さない」、予定の説明については「Google Chatへの「集中」投稿をきっかけにWorkspace Studioで自動作成された予定です。」、タイムゾーンは「日本時間」を設定します。

実行テスト

作成したエージェントを有効化します。エージェントの下部に存在している「オンにする」のボタンを押してエージェントを有効化します。

チャットスペースで「集中」、「集中 60」、「集中 30」、「集中したい」の4つを投稿してみて、カレンダーに予定が作成されるかを確認してみたいと思います。

まずは、「集中」と投稿してみます。

そうするとちゃんとカレンダーに予定が作成されました。

次に、「集中 60」と投稿してみます。

そうするとちゃんとカレンダーに予定が作成されました。「集中」のときと同じものがつくられるようになっています。

次に、「集中 30」と投稿してみます。

そうするとちゃんとカレンダーに予定が作成されました。30分の予定が作成されています。

最後に「集中したい」と投稿してみます。この投稿ではカレンダーの予定が作成されないことを確認します。

投稿してもカレンダーには予定が作成されませんでした。そもそも特定の文言以外には反応しないので、Workspace Studioの実行履歴のアクテビティにも表示されませんでした。

まとめ

今回は、Google Chatに「集中」と投稿するだけで、Google カレンダーに集中作業時間を登録するエージェントを作成しました。Google Apps Scriptでも似たような仕組みは作れますが、ノーコードでちゃちゃっと作れるというところは強みだと思います。

最小構成では、Chatの投稿を開始条件にして、カレンダーの「時間のブロック」ステップを実行するだけで実現できます。Geminiを使わなくても作れるため、Workspace Studioの手軽さを体験しやすい題材です。

まずは「集中 = 60分」のシンプルな形で作成し、慣れてきたら今回のような「集中 30」「集中 90」の時間指定にも拡張してみてください。