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2024年12月前半のGoogle Workspaceアップデートまとめ

作成者: 日本情報通信株式会社|2025.01.21

はじめに

日本情報通信の二宮です。

今回は、2024年12月前半のGoogle Workspace アップデートまとめを紹介します。
毎月たくさんのアップデートがあるGoogle Workspaceですが、時間をかけてすべて目を通すのは大変ですよね。。そんな方のために、ユーザ向け機能のアップデート情報をピックアップしました。

アップデート情報

リリース週 サービス タイトル
12月2日
チャット
12月2日
カレンダー
12月2日
Vault
セキュリティ
12月2日
マーケットプレイス
ドキュメント
12月2日
Gemini
12月2日
Gemini
12月2日
ドライブ
12月2日
ドライブ
12月2日
ドキュメント
12月2日
チャット
12月2日
チャット
12月2日
カレンダー
管理コンソール
12月2日
管理コンソール
12月9日
スプレッドシート
12月9日
Meet

 

Google Chat で新しい表示間隔が設定できるようになる

詳細:New density setting in Google Chat

設定から表示間隔の密度を変更できるようになります。
密度は「標準(Comfortable)」または「最小(Compact)」のどちらかを選択可能です。
デフォルト値は「標準」で設定されており、「最小」に変更した場合には、送受信に関係なくメッセージがすべて左側にそろえられた状態で表示されます。
Gmailの設定で表示間隔を「最小」に設定している場合、Gmail内でチャットを開いた場合にも「最小」の密度で表示されます。

Web版 Google カレンダーのデザインが変更される

詳細:Introducing a new look and feel for Google Calendar on the web

 

ウェブ版 Google カレンダーがGoogle Material Design 3 に準拠したデザインに変更されます。
ボタンやサイドバーのデザインが変更されたほか、設定から「ライトモード」と「ダークモード」が切り換えられるようになりました。
これらの変更にはタスクリストのデザインの変更も含まれます。

ベータ版:Vault またはGoogle テイクアウトからエクスポートされたスプレッドシートがExcel ファイルに変換できるようになる

詳細:Available in beta: Convert your client-side encrypted spreadsheets after a Vault or Takeout export

クライアントサイドで暗号化されたスプレッドシートがExcel ファイルに変換できるようになります。
資格要件を満たす Google Workspace 管理者がフォームからアクセス権をリクエストし、承認されることで利用可能となります。
この機能はGoogle Workspace Enterprise Plus、Education Standard、Education Plusで利用可能です。

Google ドキュメントから Google Workspace Marketplace アプリが見つけやすくなる

詳細:Easily discover Google Workspace Marketplace apps in Google Docs

(画像はリンクがスマートチップに置き換わるイメージです)
Google ドキュメントにリンクを追加すると、関連アドオンのインストールを求めるメッセージが表示されます。インストールすると、リンクがサードパーティのスマートチップに置き換えられ、チップにカーソルを合わせると関連アプリの情報をプレビューできるようになります。
この機能は一部の Marketplace アプリで利用可能です。 

Gemini アプリから利用可能な既成のGemsが追加され、より幅広い領域の繰り返し処理に対応することが可能になる

詳細:Tackle repetitive tasks, extract deeper insights, and more with the latest premade Gems in the Gemini app

2024年8月28日からGemini アプリに導入されたGems に、いくつかの既成のGems が追加されます。
今回追加されたGem は下記の5つです。

  • Sales pitch ideator
  • Hiring consultant
  • Outreach specialist
  • Copy creator
  • Sentiment analyzer

Gems では繰り返しプロンプトを最小限に抑えることで、特定の繰り返しタスクやニーズに合わせた活用が可能です。
現在は英語のみ対応しています。また、Gemini Business、Enterprise、Education または Education Premium アドオンを利用の Google Workspace 利用者のみ利用可能です。 

Web版およびモバイル版Gemini アプリがHIPAA 、 ISO 27701、27017、27018、9001、および42001認証を取得

詳細:HIPAA and additional ISO certifications for the Gemini app on web and mobile

Web版およびモバイル版Gemini アプリがHIPAA 、 ISO 27701、27017、27018、9001、および42001認証を取得しました。
これらの認証により、Gemini for Workspace と Gemini アプリはそれぞれ、規制機関やコンプライアンス機関によって国際的に認められた包括的な安全性、プライバシー、セキュリティ認証を受けていることが保証されます。

ベータ版:Arm 対応の Windows PC でデスクトップ版Googleドライブが利用可能になる

詳細:New beta that supports running Google Drive on Arm-compatible Windows PCs now available

Snapdragon プロセッサを搭載した Windows 11 デバイスでデスクトップ版ドライブのベータ版サポートが開始されました。
 Snapdragon を搭載した Arm 対応の Windows 11 デバイスにデスクトップ版 Google ドライブのベータ版をダウンロードしてインストールすることでオプトインが可能です。また、アカウントを切断してアプリケーションをアンインストールすることでオプトアウトできます。

Google ドライブに保存されているPDF ファイルに対して電子署名をリクエストできるようになる

詳細:Request an eSignature on PDF files

2024年7月15日より、Google Workspace の一部エディションのエンドユーザーを対象に提供されていた、Google ドキュメントへの電子署名リクエスト機能が、PDF ファイルでも利用可能になります。カスタムフィールドを使用することで、電話番号、役職、会社などの追加情報を署名者に要求することも可能です。

Google ドキュメントからエクスポートされたPDF ファイルのタグ付けが改善される

詳細:Adding improved accessibility tagging to PDFs exported from Google Docs

 

スクリーン リーダーやその他の支援ツールを使用するユーザー向けに、Google ドキュメントからエクスポートされたPDF ファイルに構造タグとユーザー補助タグが追加されました。これにより、段落、見出し、ハイパーリンク、画像の代替テキスト、リストのタグ付けが改善されました。

Google Chat でホームを離れずに会話に応答することが可能になる

詳細:Respond to conversations without leaving the home view in Google Chat

Google Chat でホームビューに分割ペインが導入され、チャットのホーム ビューから移動することなく、スペース、グループ、またはダイレクト メッセージに直接返信できるようになりました。
メッセージをクリックすることで会話が分割ペインで開きます。特定の会話を全画面で表示したい場合は、会話ヘッダーの展開アイコンをクリックします。分割ペインで会話を開くことを有効/無効にしたい場合は、ホームヘッダーの右上からモードを切り替えることもできます。 


不在通知がGoogle Chat のグループ メッセージとスペースでも表示されるようになる

詳細:Improving out of office notifications in Google Chat group messages and spaces

これまでGoogle Chat では、不在のユーザーとのダイレクトメッセージ(1対1の場合のみ)に移動した場合に、そのユーザーが不在であることと復帰予定日を示すバナーが表示されていました。
このバナーがグループでのダイレクトメッセージとスペースにも適用されるようになりました。なお、グループダイレクトメッセージおよびスペースにユーザーが6人以上いる場合、バナーは不在のユーザーがメンションされた場合にのみ表示されます。

カレンダーリソースを組織単位で割り当てることが可能になる

詳細:Assign Calendar resources to organizational units

管理コンソールから、会議室や備品といったカレンダーリソースを特定の組織単位に割り当てることができるようになりました。リソースは割り当てられた組織単位のポリシーや設定によって管理されます。
デフォルトではカレンダーリソースはルート組織に割り当てられます。管理者がリソースを別の組織単位に割り当てない限り、変更は行われません。 

サードパーティ製アプリがアクセスするAPIスコープを制御する機能の一般提供が開始される

詳細:Now generally available: configure third-party apps by select API scopes

2024年8月5日にオープンベータ版として提供されていた、サードパーティ製アプリがGoogle のデータにアクセスするAPIスコープを制御する機能が一般提供されます。
従来の制御では、サードパーティ製アプリを「信頼できる」として設定し、すべての OAuth スコープへのアクセスを許可するか、「限定」として設定し、制限されていない Google サービスのスコープへのアクセスのみを許可するかを選択する必要がありました。今回のアップデートにより、「特定のGoogleデータ」を選択することで、ドライブやGmail といった、より細かい単位でアクセスを制御することが可能になります。

Google スプレッドシートの表参照が改善される

詳細:Table reference improvements in Google Sheets

2024年5月8日にGoogle スプレッドシートに追加された表において、表参照の機能が改善されました。
単一の列 (例: =Table2[[#ALL],[Column 1]] ) と複数の列 (例: =Table2[[#ALL],[Column 1]:[Column 2]] ) の両方で以下の項目を参照できるようになりました。 

  • 列ヘッダー、表のデータ、フッターを含むすべての列 (#ALL)
  • 表のヘッダー (#HEADERS)
  • 表のフッター (#TOTALS)
  • ヘッダーとフッターを除いた表データ (#DATA)


このほか、数式を入力した際の表参照の提案や、誤った数式が入力された際の修正の提案が表示されるようになります。

Google Meet をPoly で使用する際に、HDMI ケーブルを使用してプレゼンテーションを表示することが可能になる

詳細:HDMI presentation now supported on Google Meet hardware devices from Poly

Google Meet でPoly のデバイス(Poly Poly Studio X30、X50、X52、X70)を使用する場合、HDMI接続を介してコンテンツを表示できるようになりました。
ハードウェアデバイスのうち、Poly ではサポートされていますが、Logitech ではまだサポートされていません。

まとめ

Google Workspace公式の最新アップデート情報は、以下から確認できます。

https://workspaceupdates.googleblog.com/

今回ピックアップしたアップデートの詳細や、その他の情報もぜひチェックしてみてください。
来月のアップデートまとめもお楽しみに!