Google Cloud Next '26は、2026年4月22日から4月24日の3日間、アメリカ・ラスベガスのMandalay Bayにおいて開催されるGoogleのクラウドサービスに関する世界最大級のイベントです。「ディープ ラーニング、刺激的なセッション、共同での問題解決など、充実した 1 週間になることでしょう。業界の専門家や、あなたと同じ課題や機会に直面している同業者から直接学ぶチャンスです。Next 26 を終える頃には、他では得られない斬新なアイデア、最先端のスキル、行動につながる知見を身につけていることでしょう。」と銘打っており、AIコンテンツで大いに盛り上がった昨年や一昨年にも勝るとも劣らないイベントとなることが期待されます。
私たちNTTインテグレーションも、Google Cloudに精通した専門家として、技術イノベーションの最新動向を取り入れ、顧客に対するソリューション提供に活かしていくことを目指して参加しています。
このような貴重な機会ですので、現地からいち早くブログで最新情報や熱量を発信してまいります。
講演日時:2026年4月23日 14:15 - 14:35
セッションタイトル:Build "Living Games" with AI
セッション内容のサマリ:従来の「人間が確認する」から「AIが方向を決める」への転換が示されました。開発者を大規模な反復作業から解放し、感情的体験の創造といった本来の価値創造に集中させることがゴールとして明示されています。このフレームはゲーム開発に限らず、あらゆる業種の業務変革においても説得力のあるメッセージとして活用できると感じました。
個人的に興味があるゲーム業界のCapcom様から日本人の方が登壇なさるということで興味を持ち、具体的にどの部分にどのようにして生成AIが関わっているか、実践知が得られると期待しこのセッションに臨みました。
本セッションはGoogle Cloud ゲーム部門のリードとCapcom技術ディレクター・安倍和樹氏が登壇し、AIがゲーム開発・ゲームビジネス・プレイヤー体験のすべての段階に影響を与えるという観点のもと、実際に構築・運用中のマルチエージェントシステムが紹介されました。担当領域との関連性が高い3つのトピックをご紹介します。
スライドでは、従来の「人間が確認する」から「AIが方向を決める」への転換が示されました。開発者を反復作業から解放し、感情的体験の創造といった本来の価値創造に集中させることがゴールとして明示されています。このフレームはゲーム開発に限らず、あらゆる業種の業務変革においても説得力のあるメッセージとして活用できると感じました。
Capcomが構築したシステムは、大きく3つの役割に分かれています。まず「頭脳」にあたるGoogle Cloudが全体の判断・計画を担います。次に「神経」にあたる中間層のエージェント群が、その指示を受けて複数のサブエージェントに作業を振り分け、調整します。そして「手足」にあたる最下層では、RE ENGINEの複数インスタンスが物理演算・画面描画・ゲームの状態管理を一斉に並列で処理します。
この設計のポイントは、深く考える作業はGemini Enterpriseが担い、素早く動く作業はCapcom独自のAIが担うという役割分担にあります。「深く考える作業」と「素早く動く作業」をそれぞれ最適なサービスに割り当てるという考え方は、システム設計の基本でありながら、AIを組み込む際に改めて意識すべき重要な視点だと感じました。
このシステムは月間3万時間以上の自律AI実行・最大256タスクの同時並列処理・24時間365日の継続的品質保証を実現しています。特に印象的だったのは、この3万時間を「時間の節約」ではなく「密度」として定義している点です。人間では到達できない高密度・マルチスレッドの認知作業をAIが担うという説明は、AI活用の効果を意思決定者に伝える際の有効なフレームだと感じました。
Capcom様の事例が示したように、AIエージェントの真価は「何を自律化し、人間は何に集中するか」を正しく定義できるかどうかにかかっていると感じました。これまでのAIエージェント提案では、どうしても「AIエージェントでこんなことができます」という機能紹介が中心になりがちでした。しかし本セッションを通じて、そこからもう一歩踏み込み、「自動化によって生まれた時間で〇〇に取り組むことで、システム全体の価値をさらに高めましょう」という提案ができれば、エージェント導入の付加価値をより実感していただけるのではないかと感じました。機能を伝えるだけでなく、その先にある「人間が本来集中すべきこと」まで一緒に描くことも今後の活動の中で意識していけたらと思います。
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